海こえ山こえ国こえて♪


1ヶ月以上いたペルーもチクライヨを最後に隣国アクアドルに抜けることに。南米の中ではたぶん一番長い期間滞在した国になるはず。
そのペルーが終わる前にどうしても書き残しておきたいペルーの謎をここでひとつ。それはペルー入って以来、続きに続いた豚肉詐称問題について。

これには驚くのを通り越えて最後はあきれ果ててしまったのだけど、レストランのメニューやスーパーマーケットのお惣菜にはっきり『豚肉』と書かれている料理を頼んでもほぼ確実に鶏肉が使われた料理が出てくるのだ。はじめは注文をとり間違えたのかな?と思っていたけれど、確認して間違いなく肉はポークと確認してから頼んでも、出てくるのはチキン料理。。しかも見た目はボークかな?と思わせるような調理法をしており、今度は大丈夫そうだなと一口食べてしまってから「またか!!」と思うこと毎度だった。今まで周った他の南米の国も肉といえば大体がチキンかビーフがメインだったにしろ、豚肉を鶏肉で代用して出してきたのはここペルーだけだった。。(ボリビアではメニューに見かけた記憶もなかったから解らないけど)
元々スペイン系の移民が多かったはずなのにスペイン本国ではあれだけ食べられている豚が何故これほどまでに料理に出てこないのか不思議でしかない。別に隠れイスラム教徒が多くいるわけでもないのに… ちょっと田舎いけば農家の周辺には豚が普通に飼われてるのに… お陰で中東以来の豚肉渇望症にかかってしまった。

ああ、あともう一つあった。これはペルーだけではなくボリビアでも酷かったのだけど、驚異的なほどにコーヒーが薄くて不味かったのだ。。薄茶色の泥水ですか?と言いたいほどのものも多かったし。ボリビアなどでは容器に入った薄い作り置きの冷めたコーヒーにお湯足して出して来た店もあった。例え自国でコーヒー豆を生産していなくても周りには原産国が沢山あるのだから安く仕入れれそうなのに、、本当に何故そこまでケチるのか私にはその理由が解らない。地元の人はその不味く薄いコーヒーを普通に飲んでるのだから、慣れとは怖いな・・と思わざる得ないけど。いや…そもそも美味しい濃い目のコーヒーなんて飲んだことがないのかもしれないな。。
今思い起こしてみると、正直アルゼンチンやチリ、ウルグアイでも美味しいコーヒーを飲んだ記憶がないので、もしかしたら南米では原産国以外で美味いコーヒーは飲めないんじゃ・・と思い始めた今日この頃。。

南米の中では一番地元料理が美味しく、アジア的な味付けもあって食には困らなかったペルーで唯一残念だった豚肉(+コーヒー)の話でした。