海こえ山こえ国こえて♪
TRUJILLO

山奥のチューリンから次は太平洋沿岸の街、トルフィーヨへ。山間のど田舎だったチューリンと違い、この街はペルー第三の都会だけあって久しぶりの交通渋滞と排気ガスの多さにはじめはゲンナリ・・
でもこの街近郊にはモチャ文化の遺跡やチャンチャン遺跡など見所も多いため欧米からの観光客も多く、それにスペイン統治時代のコロニアル風の建物が残る街並みには華やかさがある。

まず最初に訪れたのはインカ時代より前にあったモチャ王国の遺跡、太陽のワカと月のワカ。

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モチャ文化のミュージアム

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モチャ王国の守護山だったセロ・ブランコ

インカ時代より前の時代のことをプレ・インカ時代と呼ぶのだけど、この時期に作られた土器や壁画の模様やレリーフなどは皆どこかアニメチックでかわいく、見ていて楽しいものが多い。ミュージアムの中に展示されている土器や遺跡にもかわいい物が沢山あったのだけど撮影禁止だったは残念。。
その後は未だ発掘中である月のワカ遺跡へ。そこでは中国語と日本語を勉強中だというガイドのお兄さんに説明を受けながら見て周る。お兄さん曰く「日本人あんまりここ来ない」そうで、確かにアジア系もだしバックパッカーもあまりこの街で見かけない。。何故だろう・・絶対いるはずなのに。

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モチャの創造主アイ・アパエック 日本昔話に出てくる鬼のよう

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見事なレリーフ  全て自然や動物がモチーフだそう


次の日向かったのは1100年頃からインカ帝国に滅ぼされるまで栄えていたムチー王国の都市跡であるチャンチャン遺跡。この日はかなり暑く、コレクティーボ(小型バス)を下りてから遺跡の入り口までの2キロほどの砂漠の道はなかなか辛かった。

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腕に日焼け止めを塗り忘れ見事に赤く焼けてしまった・・

チャンチャン遺跡でもなかなかかわいいレリーフに和まされたのだけど、ここの修復のやり方は現代風に手を入れすぎていてもうちょっと時代査証しても良いのでは…と思った。

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リスや魚、海鳥などのレリーフ
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遺跡内はかなり広く未だ大部分が発掘中


さて、ここトルフィーヨにはただ遺跡を巡りに来たのではなく、もうひとつ重要なイベントが残されている。それは海辺で私の誕生日を祝うこと。去年の誕生日は東南アジアをまわっている途中で迎えたのだけど、ハッキリ言って災難続きの中でバースデーを終えてしまった。。 なので今年こそはそのリベンジも踏まえ、ちょっと優雅にしたいとの思っていたのだ。

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葦で作ったタタラ舟 これで今も漁師は漁に出ている

トルフィーヨ中心地からバスで20分ほどのところに太平洋に面したワンチャコ海岸があり、そこにはサーフィンも出来、のんびりもできる素敵なビーチがある。この日は旅仲間のしほっちとビーチを見下ろせるオシャレなレストランに入り、新鮮で美味しいシーフードを堪能。このお店、サービスもさることながら味もあっさりでペルーで食べた料理の中では絶品でした。

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しかもしほっちが誕生日プレゼントを用意してくれていて感涙。私が彼女の誕生日にしてあげた事はダハブで坊主刈りにしてあげたぐらいだったのに。。ありがたや。

食事の後はビーチのデッキチェアに寝そべりビール片手にサーファー達の波乗りを眺めながらうたた寝したり、まったりしたりと極楽の時を過ごす。

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海といえばカキ氷 甘い手作りシロップが美味だった

去年と比べると雲伝の差で平和で幸せな誕生日を迎えられ、一緒に祝ってくれたしほっちに感謝。
そして今年も良い年となるよう楽しい旅を続けようと思う。

でもまずはエジプト・ダハブで交わした約束(しほっちに南米で見つかったら私も坊主)の断髪式をしなければ・・(でも結局少し短く切るだけにマケてもらいました。。それも感謝せねば)