欧米人バックパッカー、この人たちは世界中いたる所にいる。
たった3週間の旅だったけど、東南アジアを回っている間一番良く見かけたバックパッカーはやはり欧米からの人たちだった。
そんな彼らの総人数は、90年代から徐々に増えてきた日本人バックパッカー人口とは比べ物にならないほどで、世界のバックパッカー人口の大半は欧米からだと言える。
彼らの祖先は遠くマルコ・ポーロやコロンブスの時代から世界放浪してるのだから年季が違うのだろう。
さて、そんな偉大な冒険者たちの子孫である現代の欧米人バックパッカーが、ほぼ全員私よりも2,3倍大きなバックパックを背負い、プラス小さなリュックまで持ち歩いるのが、旅の間気になってしょうがなかった。
マラッカで会ったステファニーもパンコール島でのアレックスも高さ1メートル以上はあるだろうバックを背負っていたし。(アレックスはそのせいでルムッの屋台街を通れず、遠回りをしていたほど)
私は彼らのバックに一体何が詰め込まれているんだろうといつも不思議だった。
欧米人は大体において大きな一眼レフのカメラを持っている人たちが多かったけど、それだけじゃあの大きなバックをパンパンには出来まい、と思っていたからだ。
これらの不思議が宿のカウンターで解けたのだ。
彼らのバックパックの大半を占めているもの、それは洗濯物。
そう、ただの洗濯物。。彼らは大量の衣服を持ち歩き、汚れ物をビニール袋に溜めていき、袋いっぱいに溜まってきたら宿なり近くのランドリーサービスにどっと出すのだ。
もちろんそれは有料。でも彼らランドリーサービスを活用するのは至極当たり前に思っているようで、あれだけ少しでも良い条件の宿を探すため猛暑の中を1時間以上も歩き回ったアレックスも「じゃ、これ洗濯しておいて。」とゴミ袋大のビニール袋パンパンに入った洗濯物を宿のカウンターに出しているのを見かけた。。
私からしたら下着にTシャツぐらいの夏服ならば自分で洗えばいいじゃん!と思うのだけど、彼らはそういう考え自体が思い浮かばないらしい。。
キャメロンハイランドで会ったオーストラリア出身のゴートンに思い切って疑問をぶつけてみたけど、彼は心底びっくりして「君はランドリーに出さないの?! じゃあ、いつどこで洗ってるのさ?毎日着るもの足りてる??」と逆質問攻めにあった。
そんなもの夜でも昼でもシャワー浴びる時についでに石鹸でゴシゴシ洗えばいいだけだ。東南アジアは常夏だけあって、部屋干しでもすぐ乾くし、3着あれば十分足りる。
だけど、その答えにゴートンは大いに驚き、「へーーー すごいなぁ~ そんなこと考えもしなかった!確かに経済的だけど、でもボク洗剤持って来てないし。」と言う。
洗剤じゃなくても石鹸で洗えるじゃん!と思うが、そーゆー事ではなく、単に手洗いなんて大昔の労働を彼らは面倒でやる気もしないのが一番の理由らしい。。
週2、3回ランドリーに出してたら結構な金額になるだろうし、しかも東南アジアの場合は宿のランドリーサービス(有料)っと言っても現地のおばさん達が手洗いして日干ししているのだ。私はその現場を何度も見かけた。ブリーフやブラジャーがジーンズやバスタオルとともに干されているのを。
下着まですべて他人まかせ(しかも手洗い・・)に出すなんて日本人的には厳しい。。
って、私だけの感覚じゃないよね??
あまりに驚かれて、手洗いしている自分がおかしいのか、、と疑ってしまったけど。
ともあれ、国や出身によって旅人の「こだわり」もそれぞれ違うのだ、と改めて思いました。