2010.4.13
今朝は8時前に起きて昨日予約したアドベンチャーツアーに参加した。このツアーにはオランダから4人(夫婦と女友達2人組)、カナダから2人(男友達2人組)、モロッコから2人(夫婦)、日本からの私 計9人が参加していて一緒に5時間かけてキャメロンハイランドの要所を周ることになっている。
ガイドをしてくれるのはここに住んで長いというインド人のアシャさん。
うーん、インターナショナルですね。
最初の目的地は、昨日私が登るのを諦めたマレーシアで2番目に高い山ブリンチャン。昨日は一人でテクテク歩いて行った道を車であっという間に登ってしまった。途中、茶畑の前で車を降り、アシャさんからキャメロンハイランドでの茶葉生産の歴史や木の種類の説明を聞いた。マレーシアでは日本のように緑茶を飲む習慣はないので、生産しているのは全て紅茶(ブラックティー)だけだと言う。確かにマレーシアに着いて以来私もよく紅茶を飲む。まぁ安い食堂でもレストランでも水は絶対に出てこないのでドリンクは別にオーダーしないといけないから必然的に飲む回数が増えてるのもあるけど。
同じ茶畑と言っても静岡のとは大違いでここ海から遠く離れた高原で作られており、急な斜面では今でも手摘み作業で行われてるとのこと。そしてキャメロンハイランドの茶畑で働く労働者は全て海外からの出稼ぎによって行われており、主にバングラディッシュ、インドネシア、カンボジアなどから来ているらしい。
私たちも道中で彼らが働く風景を見かけた。茶葉1キロ摘むことに30セン(15円ほど)の報酬をうけるらしいけど、彼らの国に帰ればどれぐらいの価値になるんだろう・・・マレーシアの中では涼しいキャメロンハイランドだけど、あの仕事は決して楽ではないはずだ。
彼ら労働者が住んでいる集落も質素なもので、この仕事の厳しさを物語っていた。でも世界中の先進諸国で同じようなことが行われているんだろうけど。
ブリンチャンまでは車で山頂まで上がれるとあってガタガタ道をバンでぶっ飛ばし、ものの30分ほどで山頂にある展望台まで着いた。これ、一人で登ろうとしなくて良かった。。ホント。
心配してた雨降らず、展望台からは遠くの山々が見え宿がある街も一望できました。
ここまで来る道中にオランダから来ているヘレンに「あなたは私が人生で初めて会った一人で旅行して回っている日本人だわ。」と言われる。彼女のホームタウン、アムステルダムには団体ツアーで来る日本人しか見ないらしいけど、その理由は日本では休みが取りにくいのと言葉で困りたくない事からパッケージツアーに参加するのが一番便利だからだと一応説明しておく。
「じゃ、あなたは一人で周ってるのは何故?」とも聞かれ、日本では私と同じように長期の休みを取るのは相当難しくて、一緒に周れる人を見つけるのは大変なんだよと答える。でも一人で旅してると誰か一緒に周ってるのと違い、現地の人達やあと他の旅行者と仲良くなる機会も沢山あるし良いものだよ、と話たら「じゃアムステルダムまで来たら連絡ちょうだい。色々連れてってあげるわよ。」と言ってくれた!
これぞさっき言ってた一人旅のならではの役得だ。さっそくメールアドレスを交換して7月か8月頃にはオランダに行くよと約束する。
実際どうなるか解らないけど、知り合いを作っておくのは良いことだ。情報を得ることだってできるしね。
ブリンチャンの後はその周辺に広がる熱帯雨林のジャングル散策に向かった。
木々が全て苔むしてて天然マイナスイオン浴び放題。が、かなり足場の悪い道をガイドのおじさんはスイスイ登って行くので、みなでフーフー言いながら着いていった。
ジャングルの中には珍しい植物が沢山あり、天然シナモンの木やワイルドジンジャー(野生の生姜)もあった。ガイドさんがシナモンの木を削り、ほら食べてみなさい、とカケラを渡してきた。
知っている人もいると思うけど、私はシナモンが大の苦手なのだ。。でもこれも経験と思い咬んでみたら匂いもきつくないし、自然の甘みとシナモン独特の風味がしてなかなかのものだった。きっと市販されてるのはエキスをギュッと詰め込んでるやつなんだろうな。。
その後原住民がお腹の薬に使うと言う野生の生姜の茎も食べてみたけど、こちらも普段食べているのより味がマイルドで食べやすかったです。
しかし、生姜って花がちゃんと咲くんだ。
言われなかったら見ただけでは生姜って気付かなかったなぁ。
次に向かったのは茶畑工場で、そこは昨日歩いて目の前まで行ったのに閉まってた場所だ。その工場では製造したてのお茶を飲めるとあって皆でテラスで景色を眺めながらティータイムを楽しむ。
そのテラスでモロッコから来ているファティマ夫妻とも仲良くなり色々話していたら、彼女たちも「もしモロッコのカサブランカに来たら色々連れてってあげるわよ!」と連絡先を教えてくれた。なんて良い人達だ。。このツアー素敵だ。
モロッコは一度は訪れたかった場所だったし、しかも首都カサブランカに在住なんてすごい幸運。
絶対アムステルダムとカサブランカ行くぞと心に決めました。
最後に行ったのは沢山の変わった蝶々や虫を飼育している農場で、そこではガイドの目に止まった不運な?人がデカくて変な昆虫やサソリを体に着けられたりした。
カナダからの2人と私だけがあまり嫌がらなかったせいもあるけど標的にされました。。
私はサソリを腕に着けられて皆に、そこ立ってて!写真取るから!とモデルを買って出る羽目に。。
サソリって思ってたより安全な虫らしいけど体の表面が濡れてて手に乗っけてる感触は決してよろしいものではなかったです。
体中につけられた下の彼よりはましだったけど。
上記のカナダからの2人は4カ月かけてベトナム、ラオス、タイ、マレーシアを周ったと言うので、これから私も行く国について色々話を聞いてみた。
彼が一押しするのはベトナムとラオスで「あの国は最高だったよ!!」と力説していた。ベトナムは押し売りがすごいらしいと聞いてたので、行くの大丈夫かなぁと心配してたけど、やはり人に寄るのかもしれない。
彼が言うには料理も宿代もベトナムが一番安くて、マジ楽しかったんだって!また行きたいほどだよ!!との事なので、私も自分に会うか行ってみるまでは決めつけない事にしよう。
でもラオスは前から楽しみだったので、話聞いて余計行きたくなった。
その後、ガイドさんがイチゴ農場にもついでに連れてってくれて皆でもぎたて苺を食べたり、ストロベリーミルクシェイクを頼んで飲んだ。
その売店に並べられてる『ホームメイドのジャム ソフトクッキー』と書かれてるクッキーが日本のお菓子なのを発見。そのしっとり苺クッキーのパッケージにはどこにもキャメロンアイランドのジャム使用って書いてないし(笑)。
面白いので即効皆に話したて笑った。
しかし、祖国から遠く離れた場所で日本の物を見つけるとやはり和みます。
日本の車や電気製品を見かけると、思わず日本代表として壊れず頑張れよ、と応援したくなる。
今回のアドベンチャーツアーは、がっつり5時間すごく楽しく過ごせて、こういうツアーも悪くないなぁと思い直す。一緒に行く人にもよるかもしれないけど、一人で行くよりもガイドの説明があるともっとよくその場所を知ることができるし、参加者と思わぬ知遇を得ることだってできる。
また、次回どこかで機会があれば是非参加してみようと思う。
色んな人に会えて楽しかったキャメロンハイランドも明日でお別れ。
次はキャメロンハイランドからマレーシア最北東部の街、コタ・バルにバスで移動し、そこからバスや列車を乗り継いでタイのハート・ヤイに行こうと計画していたのだけど、前にタイに行ったことがあると言っていたゴートンにもあと今日のガイドさんにもその辺りは今とても危ないからタイの南部の国境沿いはでのトランスファーは止めた方がいいよ、と言われ悩みだす。。
ゴートンにはLonely Planet(アメリカの有名なガイドブック)にマレーシアとの国境沿いのタイ南部の街はイスラム教徒とタイ人との間で衝突があって、治安も悪いから行くのはお勧めしないと書かれていてるよとわざわざ本まで見せてくれた。
うーーん・・Lonely Planetはかなり信用性高いガイドブックだし、、しかもコタ・バルからタイ行きの列車は現在貨物用だけに使用されていて、人の乗車はしていないとも書かれてるし。。だったら行く意味もないに等しい。。
と言うことで、キャメロンハイランドから一度イポーに戻り、そこからマレー鉄道の夜行列車に乗ってタイのハート・ヤイに行くことに予定変更。バスだけじゃなくマレーシアで鉄道の旅もしてみたかったし、治安の面でもハラハラしないで済むならその方が断然よい。
しかし、タイは最近なんだか物騒だなぁ。。バンコクのデモ隊と警察との衝突では死者も随分出たというし。。ちょっと心配。
でも隣の部屋に止まってるイングランドのおじさん(おならの音がすごくて朝方ビックリして起こされた)は「ニュースでは新たに選挙が行われるようになるらしいから君が行く頃にはきっと大丈夫だよ!」と言われるが、、さてして今の騒動が治まってくれればいいけど。
とりあえず、タイ入国後もバンコクには泊らず、ハート・ヤイから一路中部のスコータイを目指した方がいい感じだ。
明日はイポーから初のマレー鉄道に乗車する。しかも寝台列車座席なのでかなり楽しみだ。
どーーーか、周りの乗客が今日のようなナイスな人達でありますように。。