『人生のクライマックス』ブログライター会見  | ★★★まなひのきまぐれにつぅ~らつら☆2★★★

★★★まなひのきまぐれにつぅ~らつら☆2★★★

観たこと・感じたことを忘れたくないなぁ~。
観劇、旅行、散策など、そして自身の病気のこと。
その時感じたことを誤字脱字沢山だけど気まぐれに書いてます。
誤字脱字は気が付いたら直すけどね。

扉座『人生のクライマックス』ブログライター会見
会見日:2008年11月15日(土) @すみだパークスタジオ

公演日時
厚木市民会館・小ホール
2008年11月29日(土)~2008年11月30日(日)
紀伊国屋ホール
2008年12月2日(火)~2008年12月7日(日)

チケット発売中
2008年10月19日(日)
各種プレーガイド
扉座:オンラインチケット

 

参加者
横内謙介
岡森諦
杉山良一
有馬自由
犬飼淳治
岩本達郎
中原三千代
伴美奈子
鈴木里沙
岡田達也
演劇集団キャラメルボックス

 

扉座の舞台を拝見したことが無いのに、せっかくの機会だし(今作品が初観)
会見に参加をさせていただきました。
とってもアットホームで自主的な劇団性が、会見前や会見中に溢れていて、
とっても良い気分での会見となりました。

■作/演出家・出演者ご挨拶

横内謙介さん:2年前に岡田さんと『猫と針』の演出で知り合い、どこでもいつか機会があればと言うのですが、
リアルティーがある場合と無い場合があり、岡田さんはすぐに考えてくれました。
その時は中身が何にも決まっていませんでした。
去年の今頃、タイトルだけ決めないといけないので、後で変えれば良いやと思っていたので、
そのままタイトルになるとは思っていませんでした。
何が人生のクライマックスだと思い、一生懸命考えました。
ここのところ、まともな芝居をやっていなくて、コスプレとか全員工事の人とか、
あまりにも特殊な世界ばかり描いていたので…
ベテラン中心でベテラン芝居を見せたいと思って書きました。
岡田くんにせっかく出てもらっているので、当て書きです。
公務員の話にしようと思ったのですが、何がクライマックスだになってしまって、
公務員なので、きっちりとしたところもあったり裏があったり、表と裏を書こうと思いました。

 

鈴木里沙さん:いつもなら先輩の話を聞きながらなのですが…
いつもと違う私を見ていただければ。

 

杉山良一さん:1年ぶりの出演で少しあがっております。
がんばります。

 

岩本達郎さん:横内さんの話で、ベテランの芝居を観て貰うとありましたが、
混ぜていただいて、日々奮闘しており緊張しております。
先輩たちとガッツリ芝居ができる機会を与えていただき、一生懸命頑張ります。

 

中原三千代さん:今回は、中年の男性の悲哀が描くということで、中年の女性の悲哀も描くのかな?と
得意分野をやらせていただきます。
この年齢になって、年相応の良い感じのお芝居ができると思います。

 

岡森諦さん:キャラメルボックスのみとか扉座のみとかしか観たこと無い方がいらっしゃると思うのですが、
是非、両方観に行っていただけるようになると嬉しいなと。
岡田さんに迷惑をかけないようにと思っております。
僕は役的に悪い役が多いのですが、悪いとは思っていないのです。
普通に生活をして、普通に一生懸命仕事をしてたまたま道から外れている。
そう言う方が世の中健全だと思うんです。
みんなが一生懸命生きている、これから一生懸命考えて行きます。

 

岡田達也さん:ご縁があって、出演させていただくことになりました。
所属をしているキャラメルボックスは、1年に4作品を上演する劇団で、
なかなかオリジナルの作品を書きにくくなっておりまして、
ここ数年当て書きをされたことが皆無。今年はあったのですが、
客演をさせて頂いて、当て書きをしてくださって、がっつりやるのは久しぶりで緊張しながらも、
楽しみにしております。
劇団の中だと自分が古い方になってしまいまして、今回は自分より先輩の方もいらっしゃって、
楽しく、良い意味で刺激され毎日過ごしています。

 

有馬自由さん:父親が公務員だったのですが、その経験は芝居には全く役に立たず。
いつものごとく共演者の方とあーでもない・こーでもないとやりながら、
台本に書いていない事とかを想像しながら、実年齢ということもありますので、
考えながらやるのが楽しい。

 

伴美奈子さん:いつの間にか年をとりまして、同級生が順当に行けば管理職になっているのかなと、
思うと考えることがありまして、リアルティーがないと成立しないお芝居かな?と。
真面目にやってきた人が落ちて行くを現せればなと。

 

犬飼さん:外部に出たときに、家庭の話だったり普通の話しだったりは、
観たりやったりしたことがあるのですが、仕事の話ってやったことが無いし、観た事が無いので、
今まで観た事が無いお芝居になるんじゃないかと思い、期待をして下さい。

 

■質疑応答

質問:この作品は、今までの中で異色だと思うのですが、今回稽古場が違うなぁ~
楽しいなと思うところは。(製作サイドより)
中原さん:岡田さんはもっと若いと思っていました。うちの男優とあまり年齢的に変わらない。
キャラメルボックスも扉座もあんまり変わらない。
チラシを見てびっくりしてしまった。
役者は実年齢より若く見えたり、生活感がなくなってしまうが、稽古をしていると違和感が無い。

質問:今回ファンタジーはかなり抑えて、今までは突飛なキャラクターが出ていると思うのですが、
リアルティーのある出演者だと思うのですが。(会場内大爆笑で質問が聞こえず。)(役者さんより)
横内さん:台本を書いていて、なりを潜めていて「辛い・辛い」で本当に面白くなるのかと思っていて、
自分が面白くないと嫌だなぁ~と思っていて、稽古が始まったら自信のある作品になった。
後は余裕が出てきて、俳優がちゃんとやれば面白い。意外と面白いです。
チラシが出来ていてもつまらないんじゃないかと思って、なんにも人生のクライマックスじゃない。
最初に書いた台本と全然違う台本になった。

質問:タイトルの『人生のクライマックス』タイトルからイメージする場面。
横内さん:結婚式と考えていて、結婚式で事件が起こるとべたに考えていた。
大真面目にタイトルを変えて良いかといったら、製作に駄目と言われた。
元々公務員とは思っていたが、え!という位違うものになってしまった。
最後につながった瞬間、どんだけ俺が喜んだか。とにかく観て欲しい。
10月の終わりに思いついて、俺って偉いなぁ~と。

質問:キーワードは“おじさん”おじさんと男との違いは。
岡田さん:最初はきっちりやろうと思ったのですが、生活観の無い仕事をしているので、
台本を読んで無理してやることないかなぁ~と。
僕は40歳ですし、世間で40歳がおじさんならおじさんだろうし、作りこむではないし、
僕が生きてきたことを信じてやろうかと。
男とおじさんの違いは、先輩の話を聞いてください。
岡森さん:中身は変わらないが、体だけ老いていく。
おじさんだからって、おじさんとして生きている人はいないし、作りこむ必要は無いと思う。
有馬さん:学生さんと接する機会があって、その子達のご両親と同じ年齢だったり、
スタッフの方や蜷川さんは、劇団に入ったころはおじさんだと思っていたが、
お酒を飲んでいたらくだらないけんかをする。
意識しておじさんだからと言うけれど、明日の日本はどうだとか飲みに行ってもしないし、
話の内容がおじさんだなぁ~と思われたり、演劇の話をしたらおじさんだなぁ~と思われたりじゃないかと。
岡田さん:稽古場で青山テルマって誰だって話になって、僕たち知らなかったんです。(有馬さんも)
あ!おじさんだなぁ~って。
横内さん:夕飯食べたら、18時過ぎたら今はもう稽古出来ない。
岡森さん:ベテランの調整が大切。

質問:稽古場の雰囲気は違いますか。
岡田さん:全然違います。
めちゃくちゃ楽しいです。
キャラメルには無い大人な感じ。

質問:チラシを見て、驚いたのですが。
横内さん:成井さんや加藤さんとは、大学時代一緒の時期を過ごしていて、
成井さんは自覚的に自分のスタイルを作っているが、
僕らはキャラメルボックスと同じことをやっているけど、節操が無いのです。
僕らは実験劇団かもしれません。
岡田さんには、キャラメルとは全く違うスタイルの芝居をやってもらう。
服がひとつのテーマになっていて、装う公務員の制服だったり、私服だったり、
裸の状態で、三人並んでいる。(構える前の状態。)

 

■全体写真