今回はアピアランスケアについて
ある小さな女の子のエピソード
と一緒にご紹介します。
さてさて、突然ですが
「アピアランスケア」
って言葉、聞いたことありますか?
これは、病気や治療の副作用で変わってしまった“見た目”に対して、その人らしく過ごせるように整えていくケアのこと。
髪が抜けたり、肌が変わったり
ふと鏡を見て「これ、私?」と感じることって、実はすごく心に響くものなんですよね。
どれだけ心にパワーをくれるのか?
アピアランスケアの役割って?
「美容的なことかな〜」って思われがちですが、実はその奥にあるのは“心のケア”なんです。
見た目が整うと、気持ちもシャキッとする。
逆に、気持ちが沈んでるときって、なぜか髪もボサボサになりがちだったり…
特に子どもたちは、友達の目がすごく気になるお年頃。ほんの少しの「違い」が、ぐるぐる悩みの種になったりもするんです。
〜7歳の女の子の変化〜
「前の私に戻ったよ!」
そんな中、ある7歳の女の子に出会いました。
脳腫瘍の治療を終え、無事に元気になったけれど、部分的な脱毛が残ってしまった彼女。
「髪を結びたい、友達と同じように学校に行きたい」
そんな願いを受けて、結べる長さのトップピース(部分ウィッグ)を作ることになりました。採寸してから約4ヶ月…ついに
鏡の前で、はじけた笑顔
完成品が届いた
ウィッグを装着して、鏡をのぞいた瞬間
「やったー! 二つに結べる!前の私に戻ったよ!」
って、満面の笑顔でお母さんに叫ぶ彼女。その様子に、お母さんの目にも涙がぽろり。
「よかった!本当によかったね」って、ふたりで見つめ合っている姿に、私もウルウル…
「早く学校行きたい!友達に見せたい!」
分け目も自然で、本当にそのまま“地毛みたい”な仕上がり。仕上がってからはヘアアレンジを一緒に楽しんで、
「明日から学校が楽しみ!」って
目をキラキラさせていました。
その瞬間の空気は、もう完全に“春”でしたね🌸
当たり前の毎日って、すごいこと
髪を結べる。
鏡を見て笑える。
友達と同じように過ごせる。
それって、実はすごくすごく大事なことで、治療が終わったあとも
「見た目の悩み」
が残る方って本当に多いんです。
だからこそ、アピアランスケアは“当たり前の生活”を取り戻すお手伝いでもあります。
最後に。
ウィッグって、ただ髪をカバーするだけじゃないんです。
心を守る大きな力。
ウィッグが、こんなにも大きな笑顔を生む。
この仕事をしていて、本当に良かったと感じた瞬間でした。
これからも、悩みに寄り添って、