もし突然 
全身が動かなくなったら
何に希望が持てるのか?

その人にとって苦痛でしかない日々をどのように過ごすのか?

まだ若いのに車いす生活
日中は1人で家の中
ただ ただ毎日が過ぎてくだけ…。

『何に希望を持てばいいの?

目は見える

耳は聞こえる

食事は出来る

でも胸から体が動かないの

背中も曲げられないの

全てに付き添ってもらわなければ 移動も難しい。。。

全ての希望 欲望を持たなくなっていくのよ』

と言葉をぽつりぽつり

「誰にも会いたくない 会えない 

見られるのが恥ずかしい

外に出られない 出たくない…』

と悲しそうに話してくれた

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その生活の中で
ほんの少しのことが幸せに感じるかもしれまん
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【今回担当させていただいたご利用者様ケース】

初回訪問:「以前に比べ 変わってしまった容姿が気になっていた」のだと話された

入院中にカットしてもらった髪はスポーツ刈りのような まさに男性のようになってしまったらしい。

〔この方は女性なんです。
倒れる前はバリバリ働いていた
毎月美容院へ行っては髪の手入れをして いつも素敵に見えるようにしていた〕

初めて訪問した時 
「希望も何もありません。ただ短くしてください」

心からの言葉ではないと感じた。
少し心を開いてくれるまで待ち、じっくりと耳を傾けて…
やはり 希望はあったのです。

【容姿を整えたい】…

治療により髪質も変わり 
前髪 頭頂部 だいぶ髪の量も減ってしまって気にされていた。

それでも カットの仕方や仕上げの工夫で 悩んでいた所も解消できてきた

そんな中一つの光がさしたようです
「外出してみたくなったわ」…と一言

そして
3度目の訪問:
倒れてから一年振りになるカラーを希望されました。

意欲がでてきたようです

先日 担当ケアマネジャー、訪問入浴担当者と打ち合わせをし 万全な体制でののぞみます

どうにか 本人の希望を叶えたい

生きる力

人それぞれ希望がある

その人の生きる希望が何になるのか?

何もなくなった人に…