石鹸の劣化とは?

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よく石鹸が劣化しています~~
等といって安売りしていた石鹸。

つまりどういうことなの??という方のために。

使用の際に有害ということではないのですが、
香りがとんでしまったり、古くなったり、水分が蒸発して小さくなってしまったり・・
また、変色したり。
というものを私は「劣化した石鹸」と言っています。

香りが飛んでしまうのはわかるでしょうし、水分が蒸発して・・というのも想像できるでしょう。

具体的にいうと、変色については

手作り石鹸がしっとりしているのは過剰油脂や鹸化の際にできるグリセリンのせいです。
過剰油脂というのは、100%のオイルをすべて石鹸にしているわけではなくて
全体の数%が石鹸の中でオイル成分として残っています。

乾燥肌の方やアトピーなど、特に油分を奪ってしまうことが良くない人にとっては
この油分の残った手作り石鹸は油をとりすぎることがないので、洗い上がりがシットリする
と感じられるのです。

石鹸になった部分については劣化しないのですが、油として残った部分については劣化します。
オイルには使用期限がありますよね。

一般的にオイルが劣化した際には、
ねちゃねちゃする
色が変色する
油っぽいニオイがする。

石鹸もそういうことになります。
石鹸も同じように、表面がねちゃねちゃしたり、
黄色っぽくなったり、油くさかったり、石鹸表面にシミのようになってきたりしてきます。

洗浄力としては問題ないし、石鹸のマイルドさはあまりかわりないのですが
見た目が美しくないし、ニオイも微妙・・・ということで劣化した石鹸は
台所などで使っています。

したがって、劣化しやすい石鹸は過剰油脂分が多ければ多いほど油が酸化しやすくなるため
劣化しやすく、過剰油脂分が少ない石鹸は酸化しにくいともいえると思います。
ただ、使用されているオイル自体に劣化のしやすいオイルというのが少なからずあったりし、
石鹸によっては数年おいても平気なものもあれば、数ヶ月で変色してしまうというものもあります。

ちなみに劣化しやすいオイルとしてメジャーなのは、グレープシードオイル。
このオイルはさっぱり系なのになんでなんだろーね。

写真は劣化した石鹸です(^^;;
Kitchen!