ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック | 京都で働くコンサルタントのブログ

ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック

皆さん、こんにちは。
(株)マネジメント総研の小山です。

今回は、サイバーセキュリティ月間(2/1-3/18)に合わせて、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)から発行された「ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック」(2月2日発行/Ver 1.01)についてご紹介します。


「おうちのCSIRTになってね」

という難しいアルファベット略語を冒頭に持ってきた点には、驚きを隠しきれませんが、NISCの分析官や男の子・女の子など、登場人物を設定し、親しみやすい挿絵が多用されている点は好印象です。

※ちなみに「CSIRT(シーサート)」とは、
 「Computer Security Incident Response Team」の略で、
 セキュリティインシデント(事件等)が起こった場合に対処する組織
 のことです。


ハンドブックは約30頁のボリュームながら、以下のような内容がわかりやすくまとめられています。

○プロローグ
 サイバー攻撃ってなに?だれがやっているの?どんなことが起こるの?
 ~サイバー攻撃のイメージ

 ・サイバー攻撃って誰がやっているの?どうするの?
 ・サイバー攻撃の例
 ・サイバー関連の犯罪やトラブル
 ・人の心の隙を突く「ソーシャルエンジニアリング」攻撃


○第1章
 基本のセキュリティ
 ~ステップバイステップでセキュリティを固めよう!

(1) 環境を最新に保つ、セキュリティソフトを導入する
  ・セキュリティソフトを導入して守りを固めよう
  ・パソコン本体とセキュリティの状態を最新に保とう
  ・スマートフォンやネットワーク機器も最新に保とう
  ・ソフトやアプリは信頼できるところから。権限にも気をつける

(2) 複雑なパスワードと多要素認証で侵入されにくくする
  ・パスワードの安全性を高める
  ・パスワードの使い回しをしない
  ・パスワードを適切に保管する
  ・秘密の質問にはまじめに答えない。多要素や生体認証を使う

(3) 攻撃されにくくするには、手間(コスト)がかかるようにする

(4) 心の隙を作らないようにする(対ソーシャルエンジニアリング)


○コラム
 ・攻撃者とハッカーとクラッカー
 ・攻撃者が使う武器「マルウェア」
 ・必要ならばスマホにはセキュリティパックを検討しよう
 ・パソコンやスマホを最新の状態に保っても防げない攻撃がある。
  それがゼロディ攻撃!
 ・パスワードはどうやって漏れるの?どう使われるの?
 ・軍事スパイ、産業スパイに狙われてしまったら



現在公開されているのは第1章までですが、第4章まであるようで、順次公開される予定のようです。

ここまでの内容だけでも、自らの点検に、また、社内の情報セキュリティ啓発にも有用と考えます。

続きが楽しみですね。


▼ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック(PDF)
http://www.nisc.go.jp/security-site/files/handbook1-0131.pdf