誰にだってあるはず。【プロポーズ大作戦】を見てて思った。

私にも、ある。どこを向いていても心の片隅から離れてくれない恋。

 例えば、高校生の頃。

 私は音楽の先生に思いを寄せていた。積極的なのか消極的なのか、毎日のように手紙を書き先生がいる音楽準備室に置いてきたり管弦楽部の友だちに渡して欲しいと頼んだり。先生に頼んで、車で家まで送ってもらったことがあった。心臓が破裂しそうで、でもなにか話さないとその音が先生に聞こえちゃうみたいで、全然関係ない中間テストの話をしたりした。だから、せっかく2人だったのに、先生と生徒の枠からは出られなかった。まあ、先生には奥さんがいたけど。でも、ほんとに何の根拠もないけれど、奥さんに負ける気がしなかった。振り向かせる自信はなかったけれど、奥さんには勝ちたかった。今、どうしているかな。

大学一年生の時、先生に電話してこっ酷く振られた。いつもは電話しても普通に対応してくれたのに、その日は「他にいいやつ現れるから」って。号泣だった。聖蹟桜ヶ丘駅の公衆電話でひとり、わんわん泣いた。

 今会ったら、手紙なんかじゃなくストレートに自分の言葉で「好きでした」って言えるかな?いや、たぶん言えない。たとえいつ会っても、私の中で先生はあの頃の先生のままだから。


 結婚するはずだった広島の佐久間さん。付き合っていた期間は短かったけれど、5年以上一番近くにいる友だちだった。彼のことは、すごくよく思い出す。ていうか、私の大学時代そのものだから。私は結婚し彼も結婚し夏にはパパになると聞いたけれど、どこか複雑。おめでとうって気持ちはもちろんある。けど、「もしあの時あの人と結婚していたら・・・」なんて考えると胸が締め付けられる。けど、きっと結婚していたとしても長くは持たなかったと思う。私が足利に彼が広島に帰ってから、あまりにも2人の価値観は違っていた。もう電話番号もメールアドレスも変えたみたいで、「おめでとう」って言えなくなっちゃったのは、少し寂しいかな。仕方ないか。向こうには向こうの家庭があるんだし、私には私の家庭もあることだし。




 でもおもしろいのがね(おもしろくないけど)、結婚して広島へ行くって決まったら何故だか友だちがすごく増えた気がする。「もういつ会えるかわかんないから」って、いっぱい遊んでくれた。でも、その結婚話がなくなったら、一気に友だちが減った。どうゆうことなのかしら。でも、今でも変わらずそばにいてくれる友だちがいるから大丈夫。




 そして、だんなさん。自分にも人にも厳しくて、真面目で、過去にいろんな経験をしてきて傷ついてきて、人付き合いがへたくそなだんなさん。私は完全に彼に恋をしている。もう奥さんなのに、変だね。でも恋しくてたまらない。監禁して、ずっと私の隣にいてほしいくらい。でもいたらいたでウザいんだけど・・・。

今でも恋しい人もいる。誰かの奥さんになったらそんな思いは捨てなきゃいけないんだろうけど、そう簡単には消せない。会えなくてもいい、ただ幸せでいてくれれば。それは先生も佐久間さんも他の誰も同じ。


 プロポーズ大作戦みたいに過去に戻ってやり直せるなら、私は自分の精神を鍛えなおすなぁ。