ここは私のナワバリよ!
いつもはママの言うことをよく聞いておりこうな私ですが、
ひとつだけゆずれないことがあります。
それは「ナワバリ」。
リビングにある座椅子を私のものに決めているのです。
誰かが私の座椅子にすわっていると、「アー!(ちょっと、そこわたしのせきよ!)」と抗議し、
肩をぐいぐい引っぱって力ずくでどかせます。
特におじいちゃまはふと見るとすわっているので、そのたびにスタタタタと歩いていって
必ずどいてもらいます。
「これ、もともとおじいちゃまの座椅子だったんだよ」とママは言いますが、
そんなことは知ったことではありません。
私が自分の椅子と決めたからにはそうなのです。
昔の人も言っています。
「お前のものはオレのもの、オレのものはオレのもの」と…。
ママでさえすわることの許されないこの座椅子。
ただ一人の例外は、しまじろうです。
しまじろうが座椅子にすわっているときだけは無反応の私。
「差別だ」とママは文句を言っていますが、差別ではありません。
私より小さいしまじろうなんか無理にどかさなくてもいい、という余裕の表れです。
いざという時はおしりでふんづけてしまえばいいのです。
大きな座椅子にちんまりとすわり、「フゥ~」とため息をつく私。
身体は小さいけれど、すでに大物のオーラを漂わせています。
どきなさいよ
