放射線のワンへの影響を素人なりに考えてみる | SingleFather*Blog

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ワンと暮らす一人身のひとりごと。たまに社会動物環境整備協会認定のドッグライフカウンセラー。ミニチュアダックス犬のTommyとの生活記。

SingleFather*Blog-20110903早いもんですね、もう震災から半年が経過しようとしています。首都圏では既にフツーの生活に戻っておりますが、昨日多摩境のコストコの横を通りまして、ここの駐車場が崩落するほど揺れたんだよなーと、改めてあの時の揺れの大きさを思い出してしまいました。

時間の経過とともに、放射線に対して世論は少しは冷静になってきたかなと思う反面、いまだにガイガーカウンタ片手に盛り上がってるクラスタもおり、首都圏ではなんかもう計測が趣味の領域に入ってしまってる方も多いのではと思うほどですね……。

先日、電車の中でガイガーカウンタをジージーいわせてるご婦人がおりまして、超冷たい視線を浴びておりました……。あのレベルまで行ってしまうと、数値が出ないと逆に不安なんだろうなと思いました。でも何と言うか、放射線や原子力発電に対する考え方の相違で離婚してしまう夫婦も本当にいるそうで、何だか世知辛い世の中になってしまったなぁという感じです。

2ヶ月前ぐらいでしょうか、同じエリアにお住まいと思われる方がブログで近隣とかの放射線情報を書かれているのを見つけました。市が計測した数値とご自身が計測した数値の差が大きいことに疑念を持ってると書いてあったのですが、冷静に考えれば機種とか計測方法とかβ線を拾ってるか否かの差異なんだろうという感じなのですが、何と言いますか、こー、すごくナーバスになっているなぁと……。

物理学を専攻してきたとかではなく、放射線に関しては私も全くの素人ですが、福島の事故以来、ニュースやソーシャルメディアを見ていれば否応なしに放射線に関する知識はある程度ついてしまうもので、過大評価も過小評価もすることなく、もう少し大人が冷静に捉えないといかんなぁと思ったりします。

デマッター ツイッターなんかでは思想を掲げたような方々が意図的に風説の流布とかやっているので、これまた困った状態に拍車をかけているような感じですが、今こそ日本人のリテラシーが試されてると感じます。

ワンに対しての放射線の影響も雑誌とかで特集されたりしていましたが、あれ以上でもなくあれ以下でもないのだろうと思います。マウスはγ線の照射実験とかやるそうですが、ワンへの照射実験なんて表面的にはデータがあるはずもなく(やったとしても表には出てこないでしょう……)、ワンにも普通に医療放射線の利用が行われていることを考えれば、放射線の感受性は人間とほとんど変わらないというのはその通りなんだと思います。

放射線の強さは距離の二乗に反比例しますので(距離が2倍になると線量は1/4)、距離の計算上は短足ダックスのTommyが身体で受けるγ線の線量は私の身体が受ける線量よりも多くなるはずですが、体の表面積が異なるのでそんな単純に計算できないと思います。同じ身長の人間でも、デビーな人の方が表面積が大きいので受ける線量が多いのと同じですw

β線は人間もワンも身体を透過できないので外部被曝では無視ですが、役所や学術機関、ガイガーカウンタファンが計測してる値を見る限り、カナガワンは吸い込むこともほとんど気にしなくて良いレベルだと私は思います。しかも何回かの大雨で結構流れちゃいましたし。セシウムを吸い込むことよりもむしろ、日常的な食生活から体内に入るカリウムの方がよっぽど影響が大きいようなレベルではないかと……。

そして、これは生物としての限界ですが、ワンは人間よりも圧倒的に寿命が短いため、人間では確率的影響が増加してしまうような量の放射線を仮に浴びたとしても、ワンはその影響が出る前に寿命が来てしまうというのが現実だと思います。だからと言って放射線をすこぶる浴びても良いとは思いませんが、人間もそうですが生物にとって寿命は寿命です。

どっかの大学の先生が「正しく怖がることが大切です」と言ってましたが、本当にその通りだと思います。特に私のように自分よりもワンの健康が気になるような人にとってはw

素人は素人なりに、きちんと状況を把握・推察してポリシーを立てておくことが大切なんだと思います。