今年の春は、少し天候が不順ですね。
暖かい陽気かと思えば、激しい雨。桜も咲くのか咲かないのか、迷っているのではないでしょうか。
さて、私はもう20年以上、入試作文や小論文を教えてきているわけですが、ときどきこんな質問を受けることがあります。
「作文の教え方を教えてもらえませんか？」
家庭でも教えたい、あるいは教室に通わずに教えられたらとお考えなのでしょうが、これについてはこうお答えしています。
「作文を書くことを教えるよりも、教える方法を教えることのほうが難しいです。」
数学や英語の指導の仕方は、他の講師の方々に教えてきましたけれど、作文・小論文については、ずっと私ひとりで教えてきました。なぜなら、なかなかうまくいかなかったからです。やってみたことはあるのですけれど、私が教えたような成果が出ないのです。ほかの教科に比べて、教室が少ないのはそのせいかもしれません。添削をすることはできても、書けるような指導ができない。
しかし、私もあと何年も永遠に教えることはできません。実際体調が悪く、ほとんど生徒をとらなかった年もあります。がんばっても、あと２、３年。来年だって、教えられるとは限らない。
もちろん、私一人がいなくなっても、さほど影響はないのでしょうけれど、そういう話をすると「それは惜しい。何か形に残せませんか」と、有難いことを言ってくださる方もいる。私も何か残しておきたいという気持ちがあるのも事実です。
これまでに動画や教材は作ってはいますけれど、やはり補助的なもの。 もう少し本格的なものを考えるか、入試作文の指導者養成講座のようなものを作ってみるか、などぼんやりと考えております。
まずは、春期講習をしっかりこなさないとね！