「かずら」を鑑賞しました。
【あらすじ】
地方の田舎町で両親や妹・弟たちとのどかな暮らしを送る森山茂、35歳。
洗面所でドライヤーをかけていると妹から「無駄」とからかわれ、毛むくじゃらの飼い犬を恨めしそうに見つめ、会社ではいちいち「薄い」という言葉に反応する彼の悩みは…若禿げ。父親の頭もツルツルで、2人の弟の髪もスカスカ。遺伝だからとあきらめるしかないのかー。悩み続ける森山はそのコンプレックスを常に抱え、生きること全てに前向きになれずにいた。 そんな森山に建設会社の上司から転勤の辞令が下る。家族と頭の薄い親戚一同に見送られて東京へー。
高層ビルが乱立する飲み込まれそうな都会の街を不安を抱え歩いていると、巨大ビジョンに「カツラ」のCMが流れる。
「さぁ、あなたも、チェンジ・ザ・ライフ!」。はじめて大手かつら会社を訪ねる森山。そこで仕上がりには約1か月半もかかること、料金はアフターケアも含めて年間100万円前後もかかる現実を思い知らされる。時間もお金も足りないと肩を落とす森山は道端で妙なチラシを目にする。
「早い。安い。うまい。あなたのカツラ作ります」 。
森山は藁にもすがりたい気持ちから、裏路地にある民家のような店「大和田カツラ」を訪ねる。 店で森山を迎えたのは無愛想な男・大和田。中には美容室のような設備はあるが、ソファーに物憂げな美女が寝っ転がってお菓子を食べていたりと明らかに怪しい雰囲気。しかし大和田は自信を持って答える。
「ウチは即日渡し」。ダメもとでお願いしてみると、まずまずの料金で、見た目は大手メーカーと全く変わらない、森山のための世界でただひとつのカツラが出来上がる。 初めてカツラを被って迎えた入社初日。本当に不自然ではないのか? 誰にも気付かれてないのか? 不安でたまらずにトイレに駆け込むと携帯に電話。
「初めはみんな不安になる」「もっと自信を持って」。
自分が作ったカツラを被る顧客の全てを見通しているような大和田。以後、居酒屋で料理をこぼされ頭が汚れると、どこからともなく現れカツラのスペアを持ってきたりと、大和田は森山を頼もしくも不気味に見張りフォローしていく。
ある日、会社の森山の部署に美しく若い女性スタッフ、牧田涼子が入ってくる。森山と2人で新しいマンションのデザインの担当に。
必然的に2人で過ごす時間が多くなり、必然的に森山は涼子を好きになる。そして必然的に、悩みは自分の「頭」に向けられる。彼女と付き合いたい。
しかし、カツラだけは絶対にバレたくないー。 そんな森山の思いが通じたのか、休日、思いもかけず彼女の方からデートに誘われる。しかし、その行き先はよりによって遊園地。遊園地ということは、ジェットコースター、突風…。
今度こそバレる! それならバレる前に堂々と自分から言うべきなのか。いや、禿げと分かったら嫌われる。それなら告白までなんとか隠し通すのか。 カツラを被る恋する男・森山と、カツラを被らせたつかみどころのない謎の男・大和田。
ワケありな男たちによる“頭上最大”の戦い。
果たして恋の行く末はー!?
映画なんだけど、ほぼさまぁ~ずの長編コントです。
私は、大竹さんの『お笑いバカ』ぶりが大好きなので、映画としても徹底的にコメディを貫いていて、よかったです。三村さんのぎこちない演技も、また笑えますし。
さまぁ~ずライブは、今やプラチナチケットですから、気楽に映画館でさまぁ~ずの笑いが見れるというのは、いいです。