国宝土偶 | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《諏訪市博物館》

392-0015長野県諏訪市中洲171-2/0266-52-7080

https://suwacitymuseum.jp/

長野県の中央部、標高759mの諏訪湖を中心とする盆地と、それを取り囲む八ヶ岳・霧ヶ峰などの山々からなる諏訪地方。諏訪湖の「御神渡り(omiwatari)」に代表されるような中部高地独特の自然環境を舞台として、古来脈々と営まれてきた人々の生活は、御柱祭で知られる諏訪信仰をはじめ、さまざまな文化をはぐくんできました。1990年開館の諏訪市博物館では、これら諏訪の風土と歴史をわかりやすく、また、来館者の皆さんの自由な発想と観点で御覧いただけるよう展示を行なっております。常設展示室では、アニメーションによる諏訪の竜蛇伝説(甲賀三郎)、武田信玄の石棺(信玄が諏訪湖に埋葬されたという伝説)、諏訪湖の御神渡りの轟音等が紹介されている。特別展示室では★原雅幸の寄贈による世界の蝶の標本2000個が展示されている。

●「すわ大昔情報センター」諏訪の考古学や歴史を学ぶ拠点として新設しました。★藤森栄一氏、戸沢充則氏など諏訪の歴史研究を推し進めた先人の研究文献をご覧いただけます。センター内にはスタッフが常駐し、来館者の学習をサポートします。(平成30年5月26日オープン)

 

※諏訪市博物館に「すわ大昔情報センター」新設

改修工事で休館中の諏訪市博物館が、「すわ大昔情報センター」を新設して、2018年5月26日(土)にリニューアルオープンします。「すわ大昔情報センター」は、諏訪の考古学や歴史が学べる施設で、諏訪の歴史を研究されてきた諏訪市出身の考古学者、藤森栄一さんや岡谷市出身の戸沢充則さんらの研究資料約1万5,000冊などをご覧になることができます。諏訪市博物館には他に諏訪信仰の歴史や特徴、文化財などが紹介されていて、世界の蝶も展示されています。

■小丸山古墳出土品/平成29年度修復完了公開展(仮)2018年5月26日(土)~6月24日(日)■高島藩の甲冑(仮)2018年6月30日(土)~8月26日(日)

 

 

《NEWS》2007.9.21朝日新聞より

70年で集めたチョウ2万匹、1割を公開

熱帯地方から北極圏までチョウを求めて駆け回った長野県諏訪市中洲のチョウ博士★原雅幸さん(87)のコレクション約2000匹が一般の人に披露されている。諏訪市博物館の特別企画「世界のチョウ展」。「飛ぶ宝石」と呼ばれる南米の美しいチョウや、鳥の羽のような大型チョウ、木の葉に姿を似せる「擬態」といったさまざまな種類が並んでいる。24日まで。原さんは同市生まれで、日本鱗翅(りんし)学会会員。10歳の時に偶然アサギマダラを採ったのがきっかけで、70年以上もチョウに打ち込んできた。「学校の理科の★先生がほめてくれて、人生が百八十度変わりました」と振り返る。両親がガーゼと針金で作った「捕虫網」を持って野山を駆け回った。高校教師を42年間務める傍ら、88年には★「タヒチシジミ」という新種を発見した。タヒチ島のフランス軍基地内の山に、1時間半だけの特別入山許可を得て採集した小型チョウが新種と認定された。「羽の裏側が金色で、えらい物を採ったなあと驚きましたよ」女優で探検家歩★和泉雅子さんの誘いで、北緯82度40分の北極圏の島にも入った。45~57歳の間に4回も通う熱の入れようだった。エジプトのナイル川流域や南米など、チョウ採集旅行の足跡は広範囲にわたる。採集した約2万匹を★諏訪市博物館に寄贈した。「後半の人生は、顕微鏡でチョウの卵の観察をしました」という。自宅に5万倍の電子顕微鏡をすえ付け、13年かけて、日本に生息する140種のチョウの卵を比較観察した。自宅の書庫には、顕微鏡写真などの資料がビッシリ詰まっている。「採集したチョウの標本や顕微鏡観察の記録などの資料を生かせるように、研究機関や学校に寄贈しています」「世界のチョウ展」の問い合わせは同市博物館(0266・52・7080)へ。

●世界のチョウ3000匹!!大集合◆諏訪市博物館で企画展/「じゃらん」より

平成22年7月10日(土)~10月11日(月・祝)博物館企画展示室

諏訪市博物館で第58回企画展「世界のチョウ展」が好評開催中です。元日本鱗翅学会員・元日本蝶類学会員の原雅幸さんが寄贈した貴重なコレクションの中から、未公開のチョウを中心に大小さまざまな約3000匹を展示しています。チョウの企画展はこれで4回目になりました・・・。特徴的な模様や鮮やかな色彩の羽を持つものなど、「見て楽しめるチョウ」が展示されています。ブルーが印象的な◎モルフォチョウは金属的な輝きを放ちます。世界でも大きい種類で人気が高い◎トリバネアゲハ、小型で色とりどりの◎シジミタテハなど、鮮やかな美しさのチョウが目を引きます。「世界一美しいガ」といわれるニシキオオツバメガもめずらしい標本です。原さんが新たに寄贈したエドワード・リポン編「トリバネアゲハ類の図鑑」など、世界的にも貴重な図書も展示しています。原さんが撮影したチョウの卵の電子顕微鏡写真を並べて、神秘的なミクロの世界を紹介しています。期間中は関連イベントとして、夏休みの親子を対象とした★体験教室「ヤジロッチでチョウを作ろう」⇒8月1日に・・自然観察会「高原へチョウを見に行こう」⇒8月21日に開催します。また9月5日には原さんの講演会が開催されます。「世界中のチョウを一堂に見ることができる機会です。ふだん見ることができない貴重なものばかりです。今回の企画展では、美しいチョウ標本のほか、卵やリンプンなどを電子顕微鏡で覗いた普段見ることのできない◆チョウの神秘の世界にお誘いします」

 

 

《参考》「蝶と蛾」/40 巻 (1989) 2号

https://www。jstage。jst。go。jp/browse/lepid/40/2/_contents/-char/ja

著者の原雅幸が1988年9月に南太平洋のタヒチ島で採集した28♂3♀に基づいて記載した。本種は外観的に同島産のHypojamides catochloris(BOISDUVAL)に似るが、成虫ならびに卵の形態を詳しく調べたところ、Nacaduba属(アマミウラナシジミ属)の新種であることがわかった。Nacaduba tahitiensis sp. nov.タヒチシジミ(新種新称)(Plate 1、Fig。1-3)♂の翅表は暗紫色で外縁黒帯は約1。0mm。♀の翅表は♂よりも明るい青紫色で、前翅前縁を含めて1。5-2。0mmの外縁黒帯がある。雌雄ともに前翅裏面は暗褐色で条線は不明瞭。後翅裏面の地色は前翅と同じく暗褐色だが、亜外縁斑の内側に鈍い金属光沢のある緑色鱗が現れる。前翅第11脈は基部付近で第12脈と癒合し、再び離れて前翅前縁に達する。雄交尾器のbulbus ejaculatoriusはphallusのsubzonal seath背方ほぼ全面につく。雌交尾器のcorpus bursaeは球状で、鈎状のsignaが発達し、ductus seminalisがductus bursaeへの開口部付近で太くなる。卵は直径0。7mm、高さ0。4mmの扁平な饅頭型で、卵殻面の隆状突起の背方の局辺域でやや高くなる。Holotype。♂。北九州市立自然史博物館所蔵Paratypes。27♂、3♀。北九州市立自然史博物館、大英博物館(自然史)、大阪府立大学農学部昆虫学研究室ならびに著者(原雅幸)所蔵。本種は同島産のH。catochlorisに似るが、以下の点によって区別できる:(1)翅形は本種よりもcatochlorisのほうが丸みが強い。(2)本種では前後翅裏面にくさび状の亜外縁斑をもつが、catochlorisではこれを欠く、(3)catochlorisでは前翅裏面の翅頂部付近と後翅裏面全域に鈍い金属光沢のある緑色鱗が現れるが、本種では前翅裏面にはこの緑色鱗は現れず、後翅裏面でも亜外縁班の内側に限定される。また、本種は後翅裏面に緑色鱗を有することでNacadubaの他の種とは外観的にかなり異なるが、上記の翅脈、雌雄交尾器などの形態的特徴によってNacaduba属に含まれることは疑いない。卵についても隆状突起、ロゼットや精孔部などの形状は基本的にNacadubαkurava(アマミウラナミシジミ)のものと類似している。本種tahitiensisはタヒチ島のマラウ山(1493m)の山頂付近で1988年9月18日午前10時30分から正午の間に採集された。気温は23℃(正午)、約3mの灌木上(Plate 1)で日が射すと数個体が活発に飛び、陰ると葉上に静止していた。日光に輝く後翅裏面の緑色鱗は金属的で美しく、飛翔は敏速であった。一方、本種に類似するH。catochlorisは同島のFautaua谷2、500f。(約800m)の地点で1925年3月11日に1♀(この個体は現在大英博物館に所蔵されている)が採集されたが、その後まったく採集記録はない。POULTON&RILEY(1928)はcatochloris1種に基づいてHypojamides属を創設し、ELIOT(1973)はこれを暫定的にNacaduba sectionに含めたが、catochlorisの分類学的取り扱いについては今後さらに検討する必要がある。末筆ながら、本原稿を作成するにあたり、大変お世話になった九州大学名誉教授白水隆博士と北九州市立自然史博物館の上田恭一郎博士、H。catochlorisの調査をお許しいただいた大英博物館のP。R。ACKERY氏、ならびに本種採集に便宜を計っていただいた岩崎暁氏に深甚なる謝意を表する。

 

 

《NEWS》2018.12.31信濃毎日新聞より

国宝土偶5点勢ぞろい、千曲の県立歴史館/来秋に企画展

★県立歴史館(千曲市)は2019年秋に、国宝に指定されている土偶5点を集めた企画展を計画している。同館によると5点が勢ぞろいするのは、2009年の英国・大英博物館での展示以降5回あり、地方開催は初。土偶は独特な造形への関心が国内外で高まり空前のブームにあり、県立歴史館は多くの人出を見込んでいる。約1万年続いたとされる縄文時代の出土物で国宝に指定されているのは、★土偶5点と新潟県十日町市の深鉢形土器しかない。土偶のうち2点は、茅野市尖石縄文考古館が所蔵する「縄文のビーナス」と「仮面の女神」。ほかは北海道函館市縄文文化交流センターの「中空土偶」、青森県八戸市の是川縄文館の「合掌土偶」、山形県立博物館の「縄文の女神」だ。土偶5点は、それぞれ女性を大胆にデフォルメ(変形)した立ち姿や座った姿などで、表情やしぐさ、施された文様に特徴がある。文化庁は09年、大英博物館との共催で土偶展を同館で開き、同年に上野・東京国立博物館で展示会を開催。この時、国内の考古学関係の展示では異例の12万人が観覧した。両展示に関わった文化庁主任文化財調査官の原田昌幸さんは「ここから土偶の奇抜な造形を面白いと感じる人が増えた」という。同館は18年にも5点を集めて「縄文―1万年の美の鼓動」を開催。35万人の観覧者を集め、土偶の関心はさらに高まっている。県立歴史館は開館25周年の記念事業の一環で、★3年がかりで5点を集めた企画展を計画。既に5点の所蔵館から貸し出しの内諾を得ており、県の19年度当初予算に関連経費を要求している。5点を集めた展示は10月26日〜11月10日の16日間を予定。その後、長野、山梨両県で出土した重要文化財などの土偶を集めた土偶展を開く計画だ。18年には、八ケ岳山麓の長野県8市町村と山梨県6市による「星降る中部高地の縄文世界―数千年を遡(さかのぼ)る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅」が、地域の文化財を観光資源として活用する文化庁の★「日本遺産」に認定された。笹本正治館長は「観光資源にもなるが、まずは県民に縄文時代の信州がどれだけ豊かな文化を育んだところだったのか、知ってほしい」としている。

 

 

《長野県立歴史館》

387-0007長野県千曲市大字屋代260-6(科野の里歴史公園内)026-274-2000

https://www.npmh.net/

郷土の貴重な歴史資料は十分に活用され、★新しい文化の創造に資する必要があります。当館は、貴重な歴史資料-考古資料・行政文書・古文書等-の収集、保存、調査研究、情報提供及び展示等を行い、文化財への親しみと理解を深めるための歴史学習活動を支援できる施設として建設されました。

★「国宝土偶~縄文文化の多様な個性」長野県立歴史館開館25周年記念特別企画『土偶展』

2019年10月26日(土)~2019年11月10日(日)

縄文時代の祈りの道具「土偶」は、ユニークなデザインや造形力の高さから、国の内外で注目を浴びています。県内では国宝2箇をはじめ多数の土偶が出土しており、土偶は信州縄文文化の象徴と言えます。当館では、開館25周年に相応しい考古資料として、「土偶」を2期に分けてご紹介します。前期の「国宝土偶」では、縄文人の至高の表現力と造形力を堪能していただきます。国宝5箇を同一空間で比較できる稀有な場において、各々の強烈な個性と縄文文化の多様性が感じられるでしょう。その中で、引きしまった顔面、立つためのしっかりとした脚を持つ県内土偶の特徴を見ていただきます。

 

 

★茅野市尖石縄文考古館「縄文のビーナス」

https://www.city.chino.lg.jp/site/togariishi/1755.html

「仮面の女神」

https://www.city.chino.lg.jp/site/togariishi/1754.html

★北海道函館市縄文文化交流センター「中空土偶」

http://www.hjcc.jp/02_info.html

★青森県八戸市埋蔵文化センター是川縄文館「合掌土偶」

https://www.korekawa-jomon.jp/parmanent_dogu/

★山形県立博物館「縄文の女神」

http://www.yamagata-museum.jp/archives/jomon_no_megami/

●新潟県十日町市博物館「深鉢形土器」

https://www.tokamachi-museum.jp/archives/bunka001/