《NEWS》2019.7.4 Lmaga.jpより
大阪府の吉村洋文知事による記者会見が3日、大阪府庁でおこなわれ、「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録に関して語った。5月14日、世界遺産委員会の国際記念物遺跡会議(イコモス)からユネスコ世界遺産一覧表に記載が適当であるという評価を受けた同古墳群。世界遺産に登録されることはほぼ決定的で、アゼルバイジャンにておこなわれる「第43回世界遺産委員会」(6月30日~7月10日)で最終的な登録の可否が決定される。同古墳群の登録決定は、7月5日に予定されている。吉村知事は、堺市の永藤英機市長とともに同委員会に出席。「気を緩めることなく、大阪初の世界遺産登録が確実にされるように頑張っていきたい」と意気込み、「古墳群を国内外の方にどう見ていただくか、堺に来ていただくか、楽しんでもらえるか、広めていくかなど、堺市長とじっくりと話し合い、共通認識を共有していきたい」と語った。また、古墳群がある大阪府堺市では、世界文化遺産登録決定の歴史的瞬間を中継するパブリックビューイングを、多目的ホール「フェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)」で7月5日に予定している。
https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/sei/ayumi/PV.html
《NEWS》2019.7.4ABCテレビより
百舌鳥古市古墳群の世界遺産登録を決める委員会に参加するため、堺市長らがアゼルバイジャンに旅立ちました。堺市の永藤市長と吉村知事らはアゼルバイジャンで開かれる世界遺産委員会に参加するため、大阪を発ちました。大阪府南部の百舌鳥古市古墳群は、国内最大級の前方後円墳など49の古墳からなり、ユネスコの諮問機関から「登録が妥当」と勧告されています。永藤市長は「いよいよこの時が来たなという思いです。決定の瞬間を市民のみなさんと、そしてこれまでご尽力いただいたみなさんと一緒に迎えたいと思います」と話しました。大阪府で初めてとなる世界遺産の登録となるのか。早ければ、日本時間のあさって、5日に登録されるか否かが決定されます。
《「毎日新聞」社説》2019.5.18
古墳群が世界遺産登録へ 保存と公開両立の契機に
日本最大の「大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵)」を含む百舌鳥(もず)・古市古墳群が7月にも世界文化遺産に登録される見通しとなった。保存や公開、学術研究を一層進める契機にしたい。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が「登録が適当」と勧告した。登録されれば国内の世界遺産は文化19、自然4の計23件になる。古墳群は堺など大阪府内★3市にまたがる。墳丘の全長が国内3位までの巨大古墳を含み、壮大さが目を引く。大小さまざまな古墳が現存する多彩さも「古墳時代の社会政治的構造を証明している」と評価された。地元では観光振興への期待が広がるが、★世界遺産の本来の目的は、過去から引き継いだ人類共通の遺産を未来に伝えることだ。課題の一つが古墳の保存だ。濠(ほり)で囲まれた古墳は浸食を受け、外周が崩れる。また樹木が繁茂しすぎれば、墳丘の原形も保てない。登録対象の古墳49基中29基は歴代天皇・皇后や皇族の墓として宮内庁が管理する「陵墓(りょうぼ)」などで、立ち入りは厳しく制限されている。神聖な場所として守るだけでなく、すべての古墳を対象とした保存・管理組織を作り、将来像を総合的に考える時期ではないか。また、陵墓は文化財保護法の対象外とされ、宮内庁以外の外部機関による学術調査がほとんど実施されていない。古墳は古代国家の成立を探るうえで貴重な史料でもある。ベールで包むのは大きな損失だ。昨秋、大山古墳の外周の堤の一部について、宮内庁と地元の堺市が初めて共同調査したが、小規模にとどまった。協議をさらに進め、対象を一層広げてほしい。世界遺産になれば、間近に見たいという要望も増えよう。核心部分は祭祀(さいし)の場として尊重しつつ、区域や期間を区切って市民に公開することは可能なはずだ。人類の宝を多くの人と共有したい。古墳群は住宅密集地の中にある。景観保護などに課題は残るが、住民の協力が得やすい面もある。諮問機関は「地域コミュニティーが保存・管理体制に主体的に参画できるように図るべきだ」と注文している。世界遺産への登録を機に地域住民を含む官民が協力し、遺跡保存に新たな範を示したい。
・・・まさしく、「これからだ」と思います。
・・・藤井寺市では、
《NEWS》2019.6.28共同通信より
Tシャツで世界遺産祝おう/大阪、49古墳ずらり
7月上旬の百舌鳥・古市古墳群(大阪府)の世界遺産登録決定時に「おめでとうTシャツを着て町を歩こう」と古市古墳群が広がる大阪府藤井寺市の市民らが半袖Tシャツを製作した。希望者に有償で提供する。登録への機運を高めようと古市古墳群を題材にした絵画や俳句、写真などの展示活動や講演活動をしてきた★荻野静雄さん(82)らのグループが作った。友人で奈良市内のデザイナー(56)に依頼した。Tシャツ前面に「MOZUFURUICHI」などと表記し、百舌鳥古墳群の23の古墳形状の輪郭を、古市古墳群の26の古墳は塗りつぶしで、リスト順に縦横7列で全49基の古墳を表現。背中は、前方後円墳のキャラクターが万歳して喜ぶ様子を表現した。ネービーの生地に黄緑で印刷。「普段着にできるように工夫した」という。400着を作り、1着2千円。
・・・このTシャツが欲しくて調べますと、
【荻野静雄】みささぎ亭無茶
http://www5b.biglobe.ne.jp/~fuji-ogi/
平成10年3月末、定年によりサラリーマン生活を卒業・・その後、これといった趣味もなく、OB仲間とのお遊びを中心に過ごしてきました。このホームページは、ボケ防止と暇つぶしに作成したものです興味のある方はご覧ください。大阪府藤井寺市在住・荻野静雄
1937年(昭和12)丹波市氷上町香良生まれ。柏原高校を卒業後、住友生命に入社。大阪府内などの支社、営業所勤務を経て、退職。藤井寺市の観光ボランティアの会、とべとべ座、チームi、ふじいでら素人噺の会★「我楽多亭」を仲間と立ち上げた。
http://blog.livedoor.jp/f_garakuta/
生命保険会社に42年勤務。定年退職後に観光ボランティアガイドの会を立ち上げた。
http://www.fujiidera-kanko.info/volunteer/volunteer_top.html
「サラリーマン時代は、自宅は寝に帰るだけ。退職後も会社以外に知人は皆無で、OB仲間と遊んでいた」と振り返る。転機は、藤井寺市の広報紙に掲載された観光ボランティア養成講座の記事。「毎日ぶらぶらしているくらいなら、行ってきたら」と妻に背中を押された。集まりに行くと元校長、旧家の家に住む人など錚々たる顔ぶればかり。それなのに、代表を決める時には、みんな尻ごみした。「市のことを何にも知らない私がリーダーになった」という。会社員時代に社員教育に当たる教官の経験もあり、喋るのは得意で、苦にはならなかった。「一から歴史を勉強したが、市には由緒ある神社仏閣、古市古墳群などの史跡が多く、活動にのめりこみました」と笑う。また、古代中国に学び、西安で墓誌が発見され、話題になった藤井寺ゆかりの遣唐留学生、井真成を顕彰する紙芝居も上演している。「ボランティア仲間と岩瀧寺、達身寺などを訪ね、写真を撮影。藤井寺で写真展を開いたが、たくさんの来場者があった。写真が丹波でも使えるなら、声をかけて」と話す。「高校卒業時は、両親と5、6年で帰る約束をしたが、果たせなかった分、ふるさととの懸け橋になりたい」という気持ちは強い。落語は、始めてまだ1年4カ月だが、「みささぎ亭無茶」の芸名で、古典や創作落語を演じる。「夢は」と尋ねると、「あの世に行った時、閻魔大王の前で、落語を演じること。まだまだ修業が足りないので、もう少し稽古を積んでから」とお笑いで切り返された。
・・・すごく元気で精力的に活動されています。このTシャツが縁となり、「落語」もきかせていただけると嬉しいですね。