・・・時代の変化と共に、ミュージアムも「閉館」「開館」そして「リニューアル」など様々な情報があふれています。悲喜こもごもですが、「創造」のエネルギーへと転換していくしかない、というところでしょうか。「西田辺」と言えば「シャープ」ですが、
《NEWS1》2017.3.27
大阪市阿倍野区にあるシャープ★旧本社ビルの解体作業が3月27日に始まった。経営再建策の一環として家具大手のニトリに売却され、シャープを買収した台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業出身の戴正呉社長が買い戻しをめざしたが、実現しなかった。旧本社地区は、1912年に東京で創業した早川徳次氏が、関東大震災で家族と会社を失い、大阪で再起を図った場所。シャープは2016年7月、本社を第2の創業地である大阪市から堺市に移転した。ニトリホールディングスによると、解体工事は今年8月まで行われ、その後、同地に大型店舗を建設する。
《NEWS2》2017.5.25産経WESTより
シャープ、創業の地に自社ビル建設へ「スマートタウン構想」発表
シャープは5月25日、旧本社地区にある大阪市阿倍野区の★「田辺ビル」(敷地面積約1万800平方メートル)を、野村不動産と共同で、オフィスビルとマンションに建て替えると発表した。平成33年の完成をめざす。あらゆるモノがインターネットにつながるIoTを活用して、まち全体でのエネルギー制御や生活サービスを提供する「スマートタウン」として開発する。野村不動産は千葉県船橋市や兵庫県尼崎市で商業施設や分譲マンションを含めた開発実績がある。計画の詳細や土地取得などは今後協議するが、オフィスは、シャープの技術開発部門などが入居する中核拠点とする計画。シャープは大正元年に東京で創業し、関東大震災後の13年に大阪市阿倍野区に移った。旧本社地区は、シャープ創業者の早川徳次氏が1924年に前身の「早川金属工業研究所」を設立した場所。シャープは16年3月、リストラの一環で同地区の本社ビルを家具大手のニトリに、田辺ビルをNTT都市開発に売却したが、昨年8月に就任した戴正呉社長は、昨年10月に田辺ビルを★買い戻していた。
《NEWS3》2017.7.28「関西テレビ」より
シャープのことし4月から6月までの決算は、同じ時期としては7年ぶりに黒字になりました。シャープのことし4月から6月までの決算は、純利益が144億円と同じ時期としては7年ぶりに黒字に転換しました。親会社のホンハイ精密工業流のコストカットが浸透したことが主な要因で、経営再建が軌道に乗りつつあります。そのホンハイはおとといおよそ1兆1000億円を投じてアメリカに新たな液晶パネル工場を建設する計画を発表しました。シャープは去年、経営難でアメリカのテレビ市場から撤退しましたが、この工場のパネルを使って来年度にも再び参入する見込みで、コストカットではなく事業の拡大で利益を出す方針です。
《NEWS4》2017.8.21朝日新聞デジタルより
シャープ発、日本酒の保冷バッグ/液晶技術生かし開発
シャープの社内ベンチャーが液晶の技術を活用し、日本酒用の保冷バッグとして売り出した。社内でくすぶっていた新事業案の一つだったが、鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)が親会社となり、事業化が進んだ。夏用の寝具向けなど、食品以外への展開ももくろむ。シャープの保冷バッグは、埼玉県幸手(さって)市にある石井酒造の日本酒「冬単衣(ひとえ)」(4合瓶、税込み6600円)とセットにし、6月に3千袋が完売した。冷凍庫に入れておいた蓄冷材をバッグに入れ、その中に瓶を約30分間置くと、酒がマイナス5度前後に冷える。飲むときには「冬単衣を飲むには最適」(石井酒造)というマイナス2度になるという。バッグをつくったのは、今年3月にできたシャープの社内ベンチャー「テキオンラボ」(西橋雅子代表)。蓄冷材は、シャープが得意の液晶の研究過程で生まれた。液晶パネルは、中に使われる化合物が固体と液体の中間状態を維持することで、映像が表示できる。外気温が変わっても固体や液体にならないよう、成分を調整している。この調整の仕方を生かし、蓄冷材に使う添加剤の配合を変えると、マイナス24~プラス28度の間であれば、蓄冷材の温度を1~3度刻みで調節できるようになった。今回の保冷バッグはマイナス5度前後を約2時間、保てるという。事業案は以前からあったが、経営危機でお金や割ける人員もなく、社内では見向きもされなかった。そこで、担当していた西橋さんが昨年6月ごろから他企業と組んでの事業化を模索。インターネット上で事業を提案し、資金を集めるクラウドファンディングの仕組みを使ったところ、石井酒造が「日本酒の新しい飲み方に一手を投じたい」(石井誠社長)と、協業相手に名乗り出たという。同じ頃に鴻海が親会社となり、鴻海出身の戴正呉(たいせいご)社長が「わかりました」と二つ返事で了解。止まっていた事業が一気に動き出した。テキオンラボは、蓄冷材をスポーツ後の体の冷却や夏用の寝具などに使えないか検討中だ。収支管理に厳しい戴社長は初年度から黒字化を求めており、西橋さんはいま、売り込みのため全国を走り回っている。
《参考1》社会福祉法人「育徳園」
545-0021大阪市阿倍野区阪南町5-12-5/06-6621-1901
【早川徳次】
http://www.ikutokuen.jp/hayakawa
昭和29年「育徳園」保育所開設。★早川徳次さん、理事長に就任(満60歳)。
《参考2》「シャープ総合開発センター」
632-8567奈良県天理市櫟本町2613-1
★シャープミュージアム/0743-65-0011
http://www.sharp.co.jp/corporate/showroom/tenri/
操業開始1970年。国内が大阪で開催される1970大阪万国博覧会の話題で沸いていた頃、シャープは小型電算機等に必要な半導体の開発投資として「半年で取り壊すパビリオンよりも企業体質の強化を優先」し、社運をかけて★天理に総合開発センターを設立。「千里より天理へ」と言われ、現在もシャープの主要事業となっている液晶事業や太陽電池事業を支えています。建設中は敷地内に26の★古墳が発見され、何度も建設レイアウトを変更。古墳の保全について難儀があったそうです。敷地内の古墳には希少種である笹ユリが自生したり、近くの高瀬川にはホタルも見られる自然豊かな土地で、環境保全、いきものとの共生などの取り組みも行われています。センター内には「シャープミュージアム天理」が併設され、創業からの歩みや電化製品と生活の変遷、液晶技術や太陽光発電、環境技術ほか、ものづくりについて学べる施設となっています。
《シャープ株式会社(Sharp Corporation)》
590-8522堺市堺区匠町1番地/072-282-1221
代表取締役社長:戴正呉(たいせいご)
★グリーンフロント堺(堺工場)
旧新日本製鐵堺製鐵所の遊休地を利用し、世界最大規模(敷地面積約120ha)の液晶パネル及び太陽電池の工場として2009年に稼動した。堺工場ができるまでは、亀山工場がシャープの液晶の主力工場であり、葛城工場が太陽電池の主力工場であった。液晶工場と太陽電池工場があったが、2009年に液晶工場がシャープディスプレイプロダクト(現・堺ディスプレイプロダクト)堺工場として別会社に分離された。そのため本来は、「シャープ堺工場」とはシャープの太陽電池工場のみをさす。工場の敷地全体を言うときは、正式には世界最先端の環境先進ファクトリー★「グリーンフロント堺」と称する(この名前で大阪サステナブル建築賞大阪府知事賞を受賞)。液晶工場と太陽電池工場の他に、堺ディスプレイプロダクト本社とシャープ本社、その他の関連会社(正式稼働前の2008年時点で全19社)などがある。2012年より、敷地内の液晶工場にシャープと鴻海グループが共同出資していたため、シャープと鴻海の提携の象徴とされる。2016年以降は太陽電池工場とシャープ本社も鴻海グループの傘下となっている。液晶パネル及び太陽電池の生産を主力とするが、2016年現在、液晶は有機ELパネルへの移行が計画されている。
★有名キャッチコピー
シャープは2010年1月からスローガンを一新した。1990年から使っていた「目の付けどころがシャープでしょ。」を20年ぶりに刷新、「目指してる、未来がちがう。」に変更する。「目指している未来のイメージがほかと違うからこそ、普通なら思いも付かないようなことを実現し、気がついたら世の中の当たり前にしている」という意味を込めた。「オンリーワンで社会を変革してゆく」という企業姿勢をより鮮明に表すとしており、液晶、LED、ソーラー、プラズマクラスターといった基幹技術を柱に、暮らしや世の中をより良く変えていきたいとしている。
《おまけ》目のつけどころが・・・
「目のつけどころがシャープでしょ。」シャープ (’90~10)
「目指してる、未来がちがう。」シャープ (’10~)
「お口の恋人」ロッテ
「地図に残る仕事。」大成建設
「SHIFT_The Future」日産自動車
「マチのほっとステーション」ローソン
「開店、開店、開店、開店、ライブドアオート。」
「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」丸大ハム
「100人乗ってもだいじょーぶ!」 稲葉製作所イナバ物置
「きれいなお姉さんは好きですか」 ナショナル
「残念ながら、ドモホルンリンクルは初めての方にはお売りすることが出来ません」ドモホルンリンクル
「ん~っ不味い!もう一杯!」キューサイの青汁
「24時間戦えますか。」リゲイン24
「ピッカピカの1年生」小学館
「お尻だって洗って欲しい」TOTO
「プール冷えてます」としまえん
「またヘンなものを、つくってしまった。」富士急ハイランド
・・・「コピー」も時代とともに、変化していきますね。