①葛城発信アートFAIR2016は、葛城市の文化遺産・展示施設に一般公募の芸術作品を展示し、葛城市を美術館化する市民主導の新しいアートイベントです。葛城市には、国宝8点を有する當麻寺をはじめ古代から受け継いできた誇るべき歴史遺産、金剛山地の北部に位置する二上山を中心とした穏やかな自然風景、そして葛城を愛する地元のアーティスト達を育む個性的なギャラリーがあります。歴史と自然の共存したこの街に集まった作品は展示会場と溶け合い、互いを引き立てあって、どのような表情を見せてくれるのでしょうか。葛城市を舞台とし、葛城市の魅力を発見し発信することを目的に、昨秋、葛城発信アートFAIR2015を開催し、盛況を博しました。そしてこの秋、第2回目となる葛城発信アートFAIR2016を開催します。葛城市の歴史施設・文化施設に、さまざまなアート作品が葛城を舞台に展示される意義を尊重し、世代を超えて新たなアートの魅力を共感できる会場となるよう、“歴史ある葛城をアートで飾る”という趣旨に賛同する作品を広く募集します。
②葛城発信アートFAIR 2016 作品出品エントリーは8月19日をもって終了いたしました。なお、全エントリーの第1次選考結果は9月中旬頃に郵送にて通知いたします。
③第一次選考につきましては、ご出品いただいた皆様★全員の選考通過が決定致しました。
・・・9月27日(月)「葛城アート」の搬入でした。指定された駐車場「当麻健民運動場」が見つからなくて、少しウロウロしましたが無事到着。グランドで作品の最終点検、受付の「北の門公民館」へ。
・・・途中、公園があって「大津皇子」の歌碑(書:犬養孝)があり、
足日木乃 山之四付二 妹待跡 吾立所沾 山之四附二
読み下すと、
あしひきの 山のしづくに 妹(いも)待つと
わが立ち濡れし 山のしづくに 大津皇子
・・・あまり混雑してなかったので、スムーズに「當麻寺」へ。私は「中之坊」愛弟子は「西南院」が展示場です。
★當麻寺 中之坊書院 侍者の間(重要文化財)
http://katsuragi-artfair.com/area-06/
本年は四年に一度の書院侍者の間の特別公開の年です。江戸初期から400年の時を経て厳かに残る重要文化財の空間からは、国宝の東塔を臨む大和三名園の一つとして名高い庭園「香藕園」(史跡・名勝)が訪れる者を魅了します。この空間に敬意を払い、現代のアート作品で彩ります。中之坊に入山される方のみ観覧できる空間です。
★當麻寺 中之坊茶室双塔庵五畳台目席(重要文化財)
http://katsuragi-artfair.com/area-07/
書院侍者の間に隣接する空間で、同じく江戸初期から400年の時を経て厳かに残る重要文化財であり、四年の一度の特別公開です。書院の茶の凛とした空間で、歴史ある茶室の、今回は床の間のみを現代のアート作品で彩ります。中之坊に入山される方のみ観覧できる空間です。
《参考》當麻天神講
http://www.city.katsuragi.nara.jp/index.cfm/14,2619,43,189,html
天神講の歴史は古く、元禄時代から400年間にわたり継承されてきました。350年ぐらい前までの帳面も保存されており、天満宮の石灯籠に刻まれた年代からも、その古さが偲ばれます。7月25日、葛城市當麻において、當麻天神講(六十人講)が営まれました。旧當麻町大字當麻に伝わる天神さん信仰の講によるもので、毎年頭屋を二軒選び、古いしめ縄をはずして新しいものに付け替えるという習わしです。しめ縄は、天神講の家の中に悪神が入ってこないよう、家族の安全を祈って掲げられます。
《参考》相撲発祥と當麻蹶速
http://www.city.katsuragi.nara.jp/index.cfm/14,0,41,387,html
相撲の起源として、「野見宿禰」と「當麻蹶速」の天覧相撲が日本書紀に書かれています。大和の国當麻の邑に「當麻蹶速」という人物がいました。蹶速は手で角をへし折るほどの怪力の持ち主で、常日頃から「この世で自分と互角に力比べができるものはいない、もしいればその人物と対戦したいものだ」と豪語していました。天皇はその話を聞き、家臣に「當麻蹶速と互角に戦えるものはいないのか?」と尋ねたところ、家来の一人が「出雲の国に野見宿禰なる人物がいます。この人物を呼び寄せ蹶速と戦わせてはいかがでしょうか?」と進言しました。天皇は大いに賛成し、垂仁天皇7年7月7日に「野見宿禰」と「當麻蹶速」の対戦が行われました。お互いに足を上げて蹴りあい、長い戦いの末、けはやはこの試合で命を落としてしまいました。この「宿禰」と「蹶速」の力比べが国技相撲の発祥とされ、また、我が国初の天覧相撲といわれております。毎年7月に「當麻蹶速」の顕彰する「けはや法要」(葛城市観光協会主催)が営まれます。