◆【兵庫陶芸美術館】◆
669-2135兵庫県篠山市今田町上立杭4/079-597-3961
日本六古窯の一つに数えられる丹波焼の最大の窯業地「丹波立杭」エリアに立地する。兵庫陶芸美術館のコレクションは、全但バス株式会社社長の田中寛氏(1904~81)が昭和41年に創設した「財団法人兵庫県陶芸館」からの寄贈および購入によるやきもの913件が母体となっています。それらは、丹波焼をはじめ出石焼、三田焼、王地山焼、東山焼、珉平焼などを中心とした、全国有数の丹波焼および兵庫県内の陶磁器のコレクションです。当館ではこれを「田中寛コレクション」と名づけ、氏の収集したやきものの数々と、財団法人兵庫県陶芸館の活動を後世に伝えていくことにしています。
開館にあわせてコレクションの幅を広げるため、富本憲吉、松井康成、清水卯一など、近現代陶芸の収集も開始し、全県的な陶芸文化の振興を図るとともに、陶磁器を通した人々の交流を深めることを目的として整備されました。古陶磁や現代陶芸の展示、資料収集保存、調査研究といった美術館事業はもとより、次世代の陶芸文化を担う人材の養成、学校等との連携、陶芸ワーク ショップや陶芸文化講座等の創作・学習事業を行うほか、地域の文化資源や豊かな自然環境をいかしたエコミュージアム的環境を創出することをめざしています。
・・・以前、杉浦康益(1949年~)さんの展覧会を西宮市大谷記念美術館で観ましたが、ここにも作品が設置(展示)されていました。
●兵庫陶芸美術館開館10周年記念特別展/阪神・淡路大震災20年展
「青磁のいま」-受け継がれた技と美・南宋から現代まで-
2015年3月7日(土)~5月24日(日)
“青磁”は、中国に起源を持つ緑色を基調とした美しい釉色を特徴とするやきものです。しかし実際の色合いは、生み出された時代や地域により、淡い青色やオリーブ・グリーン、さらには淡い黄色などさまざまで、一言で語ることのできないほどの広がりを見せています。日本には12世紀頃から請来し、茶の湯の発達のなかで日本人の美意識によって選び出され大切にされてきました。本展では、時代を超えて多くの人々を魅了してやまない“青磁”に焦点を絞り、歴史的な名品から現代作家の最新作までを3部構成で紹介し、その魅力に迫ります。