25時(La vingt-cinquième heure)
監督 アンリ・ヴェルヌイユ
出演 アンソニー・クイン、ヴィルナ・リージ、サー・マイケル・レッドグレーヴ、グレゴワール・アスラン、フランソワーズ・ロゼー、マルセル・ダリオ、ジャン・ドザイー
ルーマニアの田舎の村フォンタナに住むヨハン・モーリッツ(クイン)は、美人の妻のスザンナ(リージ)に2人目の息子が生まれ、小さな農場で幸福に暮していた。ところが、1938年、ドイツがチェコスロバキアを併合し、戦争の暗雲がルーマニアにも及んできた。そうした中、スザンナを自分のものにしようとたくらむ憲兵隊長ドブレスコ(アスラン)はヨハンをユダヤ人と偽って、運河建設の強制労働に送り込む。やがてドイツ軍がルーマニアに進駐すると、ドブレスコはスザンナの前に現われ、ユダヤ人の土地は没収されるからと説得し、ヨハンとの離婚届に署名させてしまうのだが・・・・・
戦車ですが、終盤の米軍司令部のシーンにM24チャーフィーが登場(右)。終戦後のシーンなので、いるだけで動きません。奥のトラックは戦後型ですね。
OMタウルスをアップで。好きな車輛なのですみません。プラモ出ないかなぁ。
最後のニュルンベルグ裁判で弁護士を演じたマイケル・レッドグレーヴ。泣けるシーンです。彼は「サー」の称号を持つ大名優ですね。娘のヴァネッサも名女優ですね。戦争映画では「空軍大戦略」「テレマークの要塞」などに出演。
(寸評)
ルーマニアの小説家、ゲオルギュのべストセラー小説を「ダンケルク」のアンリ・ヴェルヌイユが監督したヒューマン・コメディ作品です。コメディと言っても笑いの部分は少なく、皮肉たっぷりの作品となっています。DVDは「復刻シネマライブラリー」から出ていてちょっと入手困難な感じですが、傑作なので多くの方に見ていただきたいです。軍用車両もたくさん出るのでオススメ。
(評価)☆☆☆☆★(5点満点) *DVD
(双葉)☆☆☆☆(4点満点) ※ドイツ国民のアイドルに仕立てられてしまうあたりは圧巻→同感です。双葉さん満点、よくわかってるね。似合わないクインのドイツ兵姿は「ナバロンの要塞」へのオマージュか?