ザ・パッセージ/ピレネー突破口(1978・英) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

ザ・パッセージ/ピレネー突破口(THE PASSAGE)

監督 J・リー・トンプソン

出演 アンソニー・クイン、ジェームズ・メイソン、マルコム・マクダウェル、クリストファー・リー、パトリシア・ニール、ケイ・レンツ、ポール・クレメンズ、マイケル・ロンズデール

第二次世界大戦中の占領下のフランス。ナチス・ドイツは科学者のベルクソン博士(メイスン)を利用しようとしていたが、フランスのレジスタンスは博士とその家族を逃すために、バスク人の羊飼いの男(クイン)にピレネーの国境越えを依頼する。男は最初は冬のピレネー山脈の厳しさを理由に難色を示すのだったが・・・。

戦車や装甲車は登場せずトラックやソフトスキン車輌のみです。こちらのトラックは戦後型のボルグヴァルドB4000。

こちらは同じボルグヴァルドのB2000。「掠奪戦線」に同種の車輌が出てますね。

特徴的なフロントはこんな感じです。好きな車輌です。

こちらはSSのフォン・ベルコウ大尉が使っていたシトロエン11です。

右が主役のバスク人羊飼いの男(クイン)。アンソニー・クインは説明不要ですね。左はジプシーのリーダー(リー)。ハマーフィルムのドラキュラ役やスター・ウォーズのドゥーク伯爵役で有名ですね。私は「妖女ゴーゴン」の博士役が好きです。

ユダヤ人の科学者ベルグソン博士(メイスン)と博士の妻アリエル(ニール)。ジェームス・メイスンは「砂漠の鬼将軍」「戦争のはらわた」などドイツ軍役も多いですね。フランス人は珍しいかも。パトリシア・ニールは往年の名女優で、「ハッド」でアカデミー主演女優賞をとっています。戦争映画では「危険な道」に出演。

ヒロインは教授の娘リアを演じたケイ・レンツ。大好きなんですよね。ホールデンと共演した「愛のそよ風」は必見作です。

結構エ●いシーンもあります。このピンチを切り抜けられるでしょうか?

上のシーンの5分後くらいです。いい表情ですね。すみません、もうやめます(笑)。

右は教授の息子パウル(ポール・クレメンス)。ベルグソンの家族4人を全員紹介しとかないとね!ホントはケイ・レンツの写真をもう一枚貼りたかっただけですが(笑)。

他にレジスタンス役で「ジャッカルの日」でルベル警視を演じたマイケル・ロンズデールが出てますが、マクダウェルに酷いことをされます。かなりグロいシーンがあるので注意。

悪いナチス役はSSのフォン・ベルコウ大尉(マクダウェル)。狂った人物を好演してます。完全にイッちゃってます。鉤十字のパンツのシーンは戦争映画ファンには有名。

ドイツ軍のスペイン国境警備司令官役でロバート・ブラウンが出ています。007シリーズの「M」役を4作連続で演じたのは有名ですが「ビスマルク号を撃沈せよ」「クロスボー作戦」など戦争映画にも結構出ています。

 

(寸評)

テレビ放映時の邦題は「パッセージ死の脱走山脈」。イッちゃってるマクダウェルとかわいいケイ・レンツを見るための作品です。冗談はさておき尺も短めで脚本も良く、見て損はないかと。長らくVHSしかありませんでしたが、最近出たBDは画質もかなり良好です!

(評価)☆☆☆★(5点満点)   *BD