誰が祖国を売ったか(1956・独) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

誰が祖国を売ったか(Canaris)

 

監督 アルフレッド・ワイデンマン

出演 O・E・ハッセ、ウォルフガング・プライス、アドリアン・ホーフェン、バルバラ・リュティンク、マルティン・ヘルト

アプヴェール(ドイツ国防軍諜報部)長官ウィルヘルム・カナリス提督の半生を描いた作品。戦前のイギリス駐留時代からSD長官ハイドリヒとの交流、反ヒトラー活動、1944年の逮捕までが描かれます。

戦車や装甲車は出ませんが、東部戦線のシーンにキューベルワーゲンが登場します。戦闘シーンなどは全て戦時中の記録映像が使われています。

こちらはハイドリヒ(ヘルト)の車輌。メルセデスの要人タイプですね。ハイドリヒはカナリス家の隣に住んでいて、友人でもありライバルでもあり敵でもあり、微妙な関係でした。

カナリスを逮捕にきた車輌。車種はimcdbでも不明。

連合軍に対する秘密兵器。パイプで石油を海に運び火の海にするって、「地獄のノルマンディ」のGヘルと同じ?実在したのか?

ヒロインはイレーネ役のバルバラ・リュティンク。父親が逮捕されハイドリヒに脅されてカナリスのもとにスパイとして送り込まれます。「クロスボー作戦」のバンナ・ライチュ役が有名ですね。他の出演は「最後の橋」など。

ハイドリヒの死を知ったときのシーン。右がカナリス(ハッセ)。左はホル大佐(プライス)。反ヒトラーのオスター大佐がモデルでしょうか?全編にわたって活躍します!

 

(寸評)

カナリスの半生を淡々と描いた佳作。ハイドリヒとの関係など、日本ではあまり知られていない部分がクローズアップされ、見所があります。

(評価)☆☆☆★(5点満点)  *DVD