犬猫社会学(人間関係悩み解決方法教えます!)

犬猫社会学(人間関係悩み解決方法教えます!)

皆さん人間関係で悩んでいませんか?
恋人・友人・上司との関係。
ご存知でしょうか?人間は犬型と猫型の
2種類のタイプに分けられるのです。
(詳しくは犬A・B・Cと猫A・B・Cの6種類)
このブログでは各タイプと
どのように対応すればよいかを
お教えいたします。

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こんにちはDrモリスです。

前回サムは大手企業のA社と

再建中のB社から入社を選ぶことになりました。

そしてサムがA社を選ぶとまた魔法に

かけられ白い煙に包まれたのです。



つづき


気づくとA社の前にたっていた。

「今日がA社初出勤日だよ」

モッチは会社入社の心得や

その他もろもろの説明をしてくれた。

そして信じられない私は足早に

会社の事務所に入っていった。

「おはようございますサムです。

今日からお世話になります」

元気欲挨拶をしたが周りの雰囲気は硬く

、笑顔のない挨拶が返ってきた。

一瞬自分の想像していた反応と違ったためか

戸惑ったが、気を持ち直し挨拶を続けていると

上司らしき男性が現れた。

「やあサム君だね、君の上司の

グラハムだ。よろしく」

「あ、宜しくお願いします」

やっと挨拶してくれる人が表れたと

安心していると、突然社長らしき者と

その取り巻きまきが現れ部署を横切った。

私がふと部長に顔を戻すと、部長の姿は

そこにはなかった。

部長は私を忘れたかのように社長のところへ

一目散に駆け寄っていたのだ。

「おはようございます社長。

今日はまた決まったスーツで」

「やあグラハム君、ところで例の件大丈夫だな?」

「もちろんです社長!おまかせください」

社長はうなずき、一同はその場を去っていった。

そんなやり取りも気にせず部署の皆が

仕事を続けていることに、社員と部長たちの間に

壁が存在しているように感じたのだ。

しばらくして会議室に新人10人が

呼び出され、新入社員教育が行われた。

同期メンバー9人は全て他の部署であった。

入社セミナーでは、会社側からの説明として、

規則、給与などあらゆる事項を効率よく

聞かされたが同期が仲良くなる時間がないほど

簡単なものであった。

翌日からは新人も各部署で仕事が始まり、

私は営業部へと戻った。

大会社に入ったといっても1人の社員である、

最初はとても地味な資料作りの雑用係、

大きな機械の部品の1つとなっていた。

そんなある日、初めて部長に呼び止められた。

「おいサムこれをやっといてくれないか?」

「はい、分かりました」

私は自分の仕事が一杯であったが、

部長に尽くせばいつか報われると思い

受け取ることにしたのだ。

仕事を始めて数週間もたたないうちに

部署には協力性というものはなく、

ただ机を並べているだけであることがわかってきた。

そしてあるとき、隣の席の同僚に

部長が仕事を持ってきたのだ。

「すまんが、これやってもらえるかな?」

「すいませんが、私は今この仕事を

やっていますので、こちらの仕事をすると、

こちらができなくなりますが、よろしいでしょうか?」

「うんそうか、これが大事だな、

これは他のやつにやらせるよ!おいサム君これできるかい?」

「あ、はい何とか」

私は断ることができず、また仕事を増やしてしまった。

ふと横を見ると、久しぶりにモッチがいた。

「サムはお人よしだね、他の同僚はサムより

仕事の量は少ないはずだよ、いつも帰宅時間は

サムより早いでしょ」

モッチは不満げであった。

「あー分かっているよ!僕は断るのが苦手なのさ、

それから頑張れば部長も認めてくれるだろうし・・・」

「あのなサム・・・」

あきれて説教しようとするモッチに

サミュエルが待ったをかけた。

「まー待てモッチ、サムも後で分かることなのだから」

2匹は何かを言いたいようであった。

数日後、部長一同のプレゼンが行われた。

私は部長から頼まれた資料を作り、

パワーポイント係として会議に参加することとなった。

会議室にて

「では次、グラハム君」

「はい」

部長はいつもの威勢だけは良い返事を

してから発表が始まった。

私は部長のプレゼンに合わせパワーポイントの

ページをめくっていくと、しばらくして

何かの違和感を感じた。

ふと社長の横顔を見ると、みるみる不機嫌に

なっているのがわかりそしてとうとう怒り始めたのだ。

「グラハム君、この前私が説明した

趣旨とは違うじゃないか?」

「あ、すいません社長」

部長は何を考えたのか急に私の方に体を向けると

私に対して怒り始めたのだ。

「サム、だから言っただろう、

このプレゼンの内容を変更しなさいと、

時間がないなど言い訳にはならないぞ」

私は部長に頼まれたとおりに資料を作成したので、

何故怒られているのだろうか分からずただ唖然とした。

プレゼンは途中で終了することとなり、

社長達が退室すると部長が私に話しかけてきた。

「やあサム、すまなかったな。社長が急に言い出して」

「いえ結構ですよ。社長が言っていたとおり

資料を改善しておきましょうか?」

「あー頼むよ、サムを頼りにしているよ」

私は部長のこの一言で、不信感を抱くように

なったのである。

3日後また部長の説明が行われるため、

先ほどの事を気にせず資料直しを始めた。

3日間徹夜作業が終わり発表の日がやってきた。

恐る恐る部長の発表が始まると、

今回のプレゼンについて社長は上機嫌であった。

「いやーグラハム君、今回はお見事だよ」

「はい、寝ずに考え資料を作成しました」

部長の一言に私はまた愕然とした。

部長は資料作成など私に任せっぱなしで、

自分ではまったくしなかったのだ。

この部長の調子よさに驚きを通り越して

あきれてしまっていると2匹が現れた。

「部長のこと、大分わかってきたかい?」

とモッチが私に問いかけた。

「はっきりわかったよ」

2匹が部長の仕事を受け取ったときに

何か言いたかったことが、今になって

ようやくわかったのだ。