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日本社会全体が長寿、高齢化かが進むにつれ、関節の過用、廃用、消耗によって引き起こされる「変形性関節症」の発症者数も右肩上がりに増えています。寿命が延びたは良いものの、身体(関節)がのその寿命に対して追い付かない。この様な事が、健康寿命(寿命全体で健康で過ごせる期間)とのギャップが広がる一因と言えます。

今回はそんな代表的な整形外科的疾患である「変形性関節症」と運動の関係と付き合い方について記していきます。

 

変形性関節症の概要・・・

 

 

変形性関節症とは、骨の先端にコーティングされている軟骨組織が消耗し削れて減ってしまったり、無くなる事で発症進行します。軟骨組織は衝撃を吸収緩和するクッションの役割と、関節を動かす時に摩擦を軽減し滑らかに動ける様にツルツルとした形状をしています。体重の増加や慢性的な過体重。スポーツ、運動による身体の過用、使い過ぎ。周辺の筋肉の柔軟性低下や筋力不足。加齢・長生き(必然的に関節を長く使っている)。これらの要因によって、軟骨は消耗し、その機能を少しづつ失っていきます。

 

その他の関節組織と役割・・・

 

関節はその周りについている関節包という袋状の組織に包まれていて、その内側には滑膜という組織がります。この滑膜は関節内に滑液(水、コラーゲン、ヒアルロン酸、グルコサミン、コンドロイチン...etc)を分泌、分解、吸収などの調節を行いながら、関節・骨に加わる衝撃や摩擦を軽減したり、血管の通わない軟骨組織に栄養を供給する役割を担っています。

 

関節症や、何らかの怪我によって関節がダメージを受けると、この滑膜が炎症を起こすことがあります。滑膜が炎症を起こすと上記した機能に一時的な機能不全を起こし正常な働きを損なう場合があり、変形性関節症はこの滑膜の炎症が慢性化してしまい、常に腫れや膨張を起こしたり、関節自体の柔軟性や伸縮性を低下させてしまいます。さらに、本来伸縮性のある関節包が、線維化という変性を起こし関節可動域の低下や、痛みや違和感を身体が知覚しやすくなる為、常に痛み違和感に過敏に反応するようになります。

 

発症後の運動戦略がその後の人生のクオリティーに大きく影響・・・

 

変形性関節症は予防(体重管理、適度な運動による筋力と柔軟性の維持)が最も重要ですが、上記した通り、長寿化が進む日本では、どうしても関節の消耗が進行してしまいます。その結果として発症数は右肩上がりで増加しているわけですが、本当の問題は発症後の管理にあります。

多くの場合、発症後の痛み違和感や、運動や身体活動全般に対しての不快感や恐怖心から、身体活動量の低下、生活圏の縮小などにより、身体機能全般の低下に拍車がかかります。心配持久力の低下に始まり、筋肉の廃用性萎縮に伴う、筋力低下、柔軟性低下。関節症を期にこれらの2次的障害が発生します。すると益々関節は弱り、体力の低下も進行し・・・と悪循環になります。怪我障害をあまりにも繊細に、そして過保護にしすぎると、結果として引き起こされる身体能力の低下により新たな問題が連鎖的生じます。

 

変形性関節症だからと運動をあきらめてしまう事は、日々の一時的な不快感からの逃避にはなれど、総合的にみるとリスクしかありません。専門家の指導のもと、早期の予防への取り組みと安全かつ効果的な指導アドバイスを受ける事をお勧めします。

 

 

 

HP: https://www.houmon-fitness-training.com/