幻になった歴史ある飛行を。
9月30日、富士スピードウェイ。
F1日本グランプリが31年振りに開催された。
天候は、雲が垂れ込める生憎の雨。
そのレースを、自分は職場のTVで観た。
開催概要や詳細内容を見た時、その大変さから今回観戦しに行くのは敬遠した。
もし、青空広がる晴天だったら。。。
こんな光景が富士でも見れたかも知れない。
ちょうど「INDY JAPAN 300」が開催された4月頃だっただろうか、
F1日本グランプリにて富士スピードウェイの空を、
「ブルーインパルス」が展示飛行する事を発表した。
ツインリンクもてぎと違って、周辺には山々が迫り地形的条件の悪い富士スピードウェイ。
どんな飛行をするのか、かなり興味があるところだったが。。。
まさか航空祭で魅せる垂直系の演技はしないだろう。
予想できたのは、編隊機動連携飛行。
30日決勝当日は仕事だったので、
29日予選日に予定されていたプラクティスを撮りに行こうと思っていた。
しかし、29日も30日も生憎の雨空になった。。。
実際フライトしたらどんな飛行を魅せたか。。。
編隊機動連携とはどんな飛行か。
その数々を3年前2004年9月の百里基地航空祭プラクティスより。。。
富士スピードウェイ上空で実施した場合、
最初のパス(演技)は、おそらくこの2つのどちらかだったはず。
ポイントスターは、2004年以来現在まで「INDY JAPAN」での最初の進入で実施されている。
リモートショーで実施される基本の体系が、デルタかポイントスターになってきている。
ちなみに、今回は埼玉県にある入間基地からのリモートで実施の予定で、
29日午前中に松島基地より飛来していた。
こんな体系もひょっとしたら魅せていたかも。。。
あとは、編隊飛行の数々を。。。
富士のグランドスタンドや、コース~パドックエリア上空を飛んだ場合、
下からはこんな風に見えていたのかも知れない。
真横からその展示飛行を見るのと、真下から見るのでは、
その見え方はまるで違う。
それが、「ブルーインパルス」の魅せ方であって面白いところだ。
広いサーキットで飛行すると、スタンドやコーナーによって見え方は違ってくると思う。
今回富士スピードウェイでの飛行予定は、国歌斉唱のタイミングでの進入ではなく、
「ブルーインパルス展示飛行」と言うプログラムがしっかり組まれていた。
ちょっと式典系やセレモニー系の飛行にしては、
主催者側の意図がわからないプログラムの組み方だったが、
F1グランプリで多くの人目に触れるのは良い機会だったはず。
小雨が降る空の下、実施された浜松基地航空祭のプラクティス。
多少の雨で、雲が低くなければフライトは実施できたかも知れない。
しかし、周りに何もない航空基地と山々に囲まれたサーキットでは、
地形環境はまるで違うので難しい。。。
来年は実施するかはわからないが、
是非、国歌斉唱でのタイミングにしてもらいたい気がする。。。
その前に、F1グランプリももう少しオープニングセレモニーを充実してもらいたい感じがする。
「INDY JAPAN」は本当にレース以上に、オープニングを充実し大事にする。
そう言うところに、「ブルーインパルス」は似合う。