横を見て、反対の横を見て
前を見て、反対に後ろを見て


焦らなくてもいいんだよ



羽織袴、学ラン、コスプレ
ユニフォーム、ブレザー


背の高さ、体重、得意、不得意、個性




僕の時代とは変わったな


昭和から令和へ
その間に平成を挟んで


随分と環境や常識も変わった気がするよ



在宅中の息子の同級生とのやり取りも
スマフォの画面越し


黒電話のベル、受話器のクルクルコード



比べると服装なんかも普段通りで
今から見れば垢ぬけない感じだったよな




6年間て長いよね
迎えてしまえば、あっという間だけど


決められている卒業式



背の高さ、体重、得意、不得意、
個性も違う


生まれて来た年が同じだけで
みんなが同じではない







少し前に中学時代の同窓会があった


結婚している者、独身の者、離婚経験者
世代的には子育てを終えてくる世代



それもまた卒業式だね



学生時代の決められた卒業式を終えると


個人個人の生活や環境の中での
自分だけの卒業式が何度もある


運命なんて物もあるのかもしれないね



自ら選ぶ卒業式もあれば
卒業式を余儀なくされる事もあるよね




同窓会で集まった


生まれて来た年が同じだけで
みんな同じではない人達も


先輩である恩師も


それぞれが辿ってきた道のりで
自分だけの卒業式を何度も経て



時代を乗り越えて今を生きている




だから比較して焦る事なく
それぞれが、それぞれの個性とペースで
歩みの一歩を踏み出してほしいと思う




子供の卒業式に参加させてもらい
照明の明るさだけではない


子供たちが放つ光輝く姿を見た




僕たちは心の中で
卒業式と新たなる一歩を
自由に決められる




だから比較して焦る事なく
いくつになっても


光り輝く自分になれる



そんなことを感じた


素敵な卒業式だった




まなぶ