夜、会社から帰宅の道の途中に
ちいさな学習塾があって


その学習塾の前の歩道に時折
青い自転車が止めてある




今年に入りまだ息子とは
会っていない


いままで何も言わずとも
月一回、こずかいを貰いに来た




自転車ではない時は
自宅からバスで通っていた



青い自転車を見かけると
心の中の息子の存在のピントが
クッキリと浮かび上がる




中学受験か…



生まれてから物心がつき
ついこの間、小学校入学の写真を
一緒に撮ったと思った


泣き出す時の下唇が震える瞬間



親っていうのは

そんなことを死ぬまで
忘れないんだろうな



母親と相談しながら
本人も希望してやると決めた




いままでの彼の成長のなかで
一番、強く取り組んだ事だと思う




受験でなくても、どんな事でも

本人がそうしたいと思った事を
一生懸命に取り組んでる姿は



心にグッとくるものがある





今日の受験は
あまり上手く行かなかったと
元嫁さんからLINEが届いた



本人も悔しくて鉛筆を折ってたって




結果はどうあれ


若い彼の人生のなかで
初めてこれだけ頑張って取り組んだ
その事は大きな財産になるだろう



ただ、願わくば
彼が望んだ結果になって欲しいと思う


無力な親ごころ




どんな結果であれ

愛しく想う彼への気持ちは変わらない




そしてどんな結果でも

受験が終われば
おこずかいを貰いにやって来る(笑)





どんな君も応援してるから

どんな結果でも君を見守ってるから



明日また頑張れ!

無力な父より



まなぶ