あの夏へ
鹿児島県の静かな山あいにある駅
JR肥薩線・嘉例川駅
築110年以上の木造の無人駅舎
遠い夏の日の記憶
静かな駅のプラットホーム
一時間に2本の列車がきた。
JR九州の観光列車 「はやとの風」
嘉例川駅ではしばし停車します。
かわいい車掌さん。
もう行ってしまうのですか...
また山間の中に列車は走っていった。
また静かな駅に戻る。
遠いあの夏の日へ
時が静かに流れる山間の駅
別れがあれば出会いもある。
駅舎の外に岩手ナンバーのオートバイが停まっていた。
はるか岩手県盛岡市からバイクで日本一周旅行中のY君
しばし歓談する。
岩手県から太平洋側を南下中...
彼はこれから、この日の夕方に鹿児島港から沖縄に向けフェリーで出港する。
はじめての沖縄が楽しみらしい。
旅の安全とまたいつか東北盛岡に行ったときの再会を願い
それぞれの旅に戻った。
山間の小さな駅での出会い。
その後、彼は62日間かけて北海道までたどり着き、
日本一周の旅を成し遂げた。
人は何かの折に旅に出る。
願いの込められた七夕の短冊
風のホーム
夕刻の駅にまた訪れてみた。
JR肥薩線・嘉例川駅
またいつか来ます。
つづく。