
先日、滋賀県主催のアリス・ウォータース講演会に行って来ました。
アリス・ウォータースさんを知ったのは、かれこれ20年ぐらい前、大学で食育をテーマにレポートを書いた時のこと。
それ以来、アリスさんの活動は私の憧れでした。
大学卒業後、東京都の小学校教師になり、東京のど真ん中の小学校に赴任しました。
私の思いは、
「子どもたちと食育がしたい✨畑がしたい✨」
でした。
しかし、私が赴任したのは、校庭も町も舗装された大都会の学校。
全校生徒700人以上の大規模校でした。
学年に割り当てられた畑は、120人に対して4㎡ほどの畑でした。
泣く泣く教室でペットボトルに種を蒔いたり、涙ぐましい努力をしていたっけ。
東京にいて、一番ショックだったのは、一年生の子どもが、
「土って何ですか。」
と、質問してきたこと。
でも、よく考えたら、この学区の幼稚園は園庭が完全に舗装されていて、小学校に上がるまで、大人が意図的に土いじりさせない限り、本当に土に触れることなく幼児期を終えてしまうのでした。
「人間は、土から離れては生きてはいけないのよ!」
(↑ラピュタね❤️)
という言葉が、ずっと私の中で響いていました。
その後、東京の教師を辞め、縁あって滋賀に移り住んだ時は、嬉しかったなあ。
「子どもたちと、泥んこできる~✨」
って。
そんな思いが、今のまなぶくらすの活動につながってます。
東京の小学校では、
「子どもに対して、土の面積が少なすぎる。」
という現実がありました。
そのため、
「子どもたちを十分土に触れさせられない」
というもどかしさがあったので、講演会で、アリスさんに質問しました。
質問
「マーチン・ルーサー・キング中学校では、どのようなサイズで、教育活動を行っていますか?」
回答
「中学校は生徒数1000人以上だけれど、ガーデンティーチャーなど配置し、ひとつの教育プログラムには生徒10人ぐらいで活動している」
とのことでした。
エディブル・スクールヤードの面積についても聞きたかったのですが、残念ながら時間がなく、質問できませんできた。
後で調べてみます。
でも、質問して再確認したことがあります。
必要なのはフィールドだけではなく、
フィールドと子どもたちをつなぐ「人」
が必要であること。
そして、アリスさんは、魔法のようなやり方で、人と人とをつないでいった、ということ。
そして、その魔法は、
「正しさではなく、楽しいこと、ワクワクすることで人の心を動かす」
ということ。
大切なことを学んだ1日でした!
《きしだめいこ/まなぶくらす》