春を、感じなくなってしまった。
なんとなくぽかぽかして気持ちよかったあの感覚。
薄い長そで1枚で気持ちよく過ごせた、あの日。
あたたかいお日様の優しさを感じることができた、いつかの春。
そんな春は、なくなってしまった。
暑かったり寒かったり極端な日が多い。
お日様の陽はわたし達を刺すように、やたらとキツイ。
おだやかに包み込んでくれるようなやさしい春、そんな春がなくなってどれくらいになるだろう。
わたしが年をとったせいで感覚が鈍っているのだろうか。
いや、それだけではない。
きっと二度と感じることのできない、春。
わたし達がなくしてしまった、春。
わたしたちを包み込んでくれたやさしい春を、わたし達は潰してしまった。
わたし達が自然を破壊したせいだ。
そして、愚かなことに、今もまだ破壊し続けている。
わたし達はこれ以上、いったい何を失えば気が済むのだろうか。
春、感じましたか?
庶民の目ぇ