★自信よりも大切な概念★ | はり・きゅう師B-MANABU健康塾(出張版)

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こちらのブログでは、各人専用集中施術のうち、定期的にテーマを設けてお届けしております。
2019年11月~のテーマは『ヘアトラブル・美容・筋トレ』です。

前回(自信を持ち過ぎたがために・・・)は自信過剰がもたらす大きな問題についてお話をしました。

自信過剰の反対として、『自信がない』場合は、どうなのでしょうか?

 

ビジネス心理学者のトーマス・チャモロ・プレムジックが『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌のなかで、

自信がもたらす弊害である、現実を受け入れない・傲慢なヤツになることを無くすだけで、大きなプラスが得られると述べています。

 

「自信を抑えれば、傲慢な印象を減らせるばかりか、現実離れの妄想にはまる可能性も減らすことができる。

たしかに、自身が控えめな人物のほうが、他者を責めずに、自身の誤りを認める可能性が高い。

 

また、人の手柄を横取りすることも稀である。こうした点は間違いなく、自信が控えめなことの最も重要な利点である。

控えめな自信は、個人だけでなく、組織や社会全体を成功へ向かわせることを示しているからだ。」

 

自信は、学んだり改善したりすることをとても困難にします。

私たちは、確信がない方が、新しい考えを柔軟に受け入れ、受動的にも能動的にもアンテナを広く張って新たな情報を

求めることをするのです。

 

 

プレムジックは、謙虚さには2つの利点があるといいます。

 

■現実を把握できること

■傲慢にならずに済む

 

謙虚さは、結果的に自己の改善を促してくれると彼は言います。現実の自分と理想の自分との違いを認識できるからです。

また、人々に謙虚さを強いるだけでも、驚くほどの成果があります。

しかし、自信が不足している人は、悲観的になってしまいます。

セルフ・コンパッション

自信に変わる概念について、教育心理学者でテキサス大学准教授のクリスティン・ネフは、
『自分への思いやり(セルフ・コンパッション)』
だと言います。
 
自分自身に思いやりを持てば、失敗したときに、成功の妄想を負う必要もなければ、
改善の見込みがないと落ち込む必要もありません。
上手くいかないときは、自分を許すことに心を注げばいいのです。
 
実際に『セルフ・コンパッションを自己に関連する不快な出来事に対する反応-自己を思いやることの意義』と題する研究では、
自分への思いやりのレベルが高い人は、現状認識も正確であることが明らかになっています。
 
自然体で自己や自分の能力に満足していられたら、人に好かれます
過剰な自信が共感性を失わせるのと対照的に、自分への思いやりを育むと、他者への思いやりも増すことが
神経科学の研究によって証明されています。
 
 
セルフ・コンパッションは、副作用のある「自信がある-自信がない」とは違い、
自信がもたらす弊害がなく、幸福感、楽天主義、個人の主体性、他者とのつながりによる充足感。
さらに、不安感や抑うつ感、神経症的な完璧主義、反芻思考などの緩和をもたらしてくれます。
 
また、もう1つおまけにもたらしてくれる素晴らしいものがあります。
それは「賢明さ」です。
 
『ストレスに直面したときの自分への親切』と題した研究によりますと、
自分に思いやりを持つことは、
じつは賢さと関連し合っているといいます。
 
賢明さを身につけるには、
柔軟性・受容・成長と共にもたらされる学びを必要としています。
セルフ・コンパッションは、賢明さを身につける大きな一歩となります。
 
 
次回は、
自信についての調整法をお届します(*´ω`*)