修平「もしも~し!前~!どうしたんだよ!授業さぼってさぁ~」

修平だ。

琴美「なんかあった~?」

美穂「もしもし、前ちゃん?風邪でもひいたの?あのさぁ~、今度の日曜日空いてる?美術館のチケットもらったの、一緒に行かない?」

どーせ、さっきの男にもらったんだろ? そいつと行けばいいじゃんか!!俺なんかよりずっと楽しいはずだ。

心の中でそう叫んでいた。

美穂「連絡、待ってるねっ」

修平「じゃぁ、またなっ」

その日から、いろいろと考えた。自分のこと、美穂のこと。

美穂のことが好きだ。この気持ちは誰にも負けない。そう、自分に誓った。

大学の帰り道にいつもの場所にみんなを呼び出した。

行洋「俺、美穂に告白するわ」

徹夫「えっ?何々?どういうこと?おまえ、美穂のこと好きだったの?」

行洋「ごめん。今まで言えなかった。」

琴美「いいよ前ちゃん、そんなこと」

修平「そっか、ついに言うのか」

俺はあの日のことや今の気持ちをみんなに話した。
修平「明日行くんだろ?美術館。」

行洋「ああ。すごく悩んだけど………………行くことにした。」

琴美「楽しみだねっ」

行洋「うん。ただ、複雑な気持ちにかわりはないけど。俺、今までの自分に嫌気がさしたというか、このままいくと自分自身を見失いそうで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これじゃダメだって。これからの自分を変えたいと思ったんだ。」

琴美「………」

徹夫「………」

修平「………」

行洋「美穂のおかげだよ。こんな気持ちになれたのは」

修平「前、頑張れよ!!」

琴美「うん。応援してるから!!」

徹夫「俺たちはお前の味方だから」

琴美「徹っちゃん、いいこと言うぅ(^O^)/」

行洋「みんな、ありがと」

心の底からそう思った。

当日。

13時に雲広公園で待ち合わせしていのだが、1時間ばかし早く着いた。迷路のようなクネクネと曲がった道。間には手入れされた芝生が広がっている。その芝生の上でたくさんの子供たちが遊んでいる。キャッチボールをする親子や幼い子供の歩く練習をしている親子、バトミントンをするカップル。そこには幸せがいっぱい溢れていた。俺も中に入れてほしい。そんな気持ちだった。一瞬一瞬の光景から癒され、勇気付けられた。 気がつくと、1時を過ぎていた。その場に美穂の姿は無かった。

行洋「遅いなぁ」 10分を過ぎようしたとき、遠くのほうから駆け足で来る美穂がいた。

美穂「ゴメ~ン!!遅刻しちゃってm(__)m」

行洋「いいよ!いいよ!それよりそんなに息切らせてどうしたの?」

美穂「えっ~とっ……………………・えっとね」

呼吸を必死に落ちつかせようとしてる。

行洋「ちょっと、待ってて」

俺はその場から駆け出し、すぐに美穂の所へ戻った。
行洋「はい、これ。お茶と水どっちがいい?」

美穂「ありがとぉ~、前ちゃん(*^_^*)」

行洋「あそこのベンチに座ろっ」

ベンチに座るころにはだいぶ落ち着き、改めてみる美穂にドキドキしていた。