日照時間は地域差よりも個人差のほうが大きい | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」

当たり前だが、日照時間は地域によって異なる。

 

だから農業をするために、日照時間の長い地域へ移住する人もいるそうだ。

 

農業をしなくても、日照時間の長い地域で暮らしたいと思う人は多いだろう。

 

季節で言っても、夏から冬にかけて日が短くなってくると、なんだか寂しい気持ちになってくる。

 

しかしいくら日照時間が長い地域に住んでいても、昼くらいに起きて、深夜に寝ていたら、その人の実質の日照時間はものすごく短いものになるだろう。

 

だからたいていの場合、生活の中での日照時間というのは、地域差よりも、個人差のほうが大きいのではないだろうか。

 

極端に言えば、完全に昼夜逆転の夜型生活している人にとっては、この世界のほとんどの時間は夜である。その意味で、僕たちは同じ地域で生活していたとしても、全く別の世界を生きているということになる。

 

「世界を変える」というと大袈裟に聞こえるが、起床時間と就寝時間の習慣を変えるだけで、確実にその人の世界は変わるのである。

 

そして人間は、その自分が生きている世界に適応するように変化する。つまり、その世界との関係が自分を形成する。

 

その地域の日照時間そのものをコントロールすることはできないが、自分自身の生活の日照時間はある程度変えることができる。

 

早寝早起きが推奨されるのはそういう意味もあるのだろう。

 

もちろん個人の力ではどうにもならないことが世の中にはたくさんあるけども、どこかで「世界を変えるって、けっこうカンタンやでー」と思っているほうが、ちょっと愉快に生きられるような気がするのである。