トイレという名の安全基地 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」

友人は言った。

 

「僕は便秘より下痢の方が好きですね」

 

「ああ、わかる。

 なんか下痢はデトックス感あるしな。

 ただ、電車に乗ってたりして

 トイレに行かれへん状況やったら、

 めっちゃつらくない?」

 

「ああ、それはつらいっす。

 だから、

〝いつでもトイレに行ける状況での下痢〟

 が最高ですね。

 その状況だったら、

 むしろギリギリまで

 ガマンするのが楽しいですね」

 

「それまさに『安全基地』の話やん。

 特に子どもとかは、自分の家族とか、

 安心できる場所がしっかりある子の方が、

 より積極的に冒険することができるっていう。

 トイレという『安全基地』によって、

『下痢をギリギリまでガマンする』

 という冒険ができるわけや」

 

「そういうことですね」

 

僕は納得した。