西東京市の西武柳沢駅近くにある『ヤギサワバル』。
「究極のビール」と評されるクラフトビールが、東京で唯一飲める店である。
それだけでも訪れる価値のある店だが、それ以上に魅力的なのが、この店を経営する大谷氏の生き方だろう。
早稲田大学を卒業しながら、就活もせず、自分の好きな道を貫く彼の生き方は、きっと多くの人に勇気を与えてくれるはず。
そんな思いから制作されたのがこの本、『「農家のビール」が都内で唯一飲める店 ヤギサワバル』である。
以下は本書の紹介文。
「究極のビール」と評されるビールがある。それは、肥料すら使わない自然栽培が生んだ「農家のクラフトビール」。
クラフトビールがかつてない盛り上がりを見せている昨今だが、このビールのように「すべての材料を自然栽培で育て、しかも加えるスパイスまで自ら手掛けているところはない」(『ダイヤモンド・オンライン』2016年9月7日)。これぞ「究極のビール」と言われるゆえんである。
現在のところ、この「農家のビール」を生(樽)で飲める店は全国で2つしかない。
1つは、このビールを作っている農園「鹿嶋パラダイス」が経営するカフェレストラン「Paradise Beer Factory(パラダイス・ビア・ファクトリー)」。これは茨城県鹿嶋市にある。
そしてもう1つが、2016年に西東京市の西武柳沢駅近くにオープンしたビアバル「ヤギサワバル」である。つまりこの店が、都内で唯一「農家のビール」が飲める店、ということになる。
しかもこのヤギサワバル、単においしいビールを出すだけの店ではない。店主である大谷剛志氏の「志」と「生きざま」が反映された、実に魅力的なバルなのだ。本書はその大谷氏にスポットを当て、彼が登場したラジオ番組、雑誌記事の内容を中心に編集したものである。
地域と共に生きるビール屋「ヤギサワバル」に、あなたもきっと、行きたくなる。
ビール好きの方も、そうでもない方も、ぜひ読んでみてくださいませ!