「まあいっか」禁止令 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」

「まあいっか」には2種類ある。

「事前まあいっか」と「事後まあいっか」である。

 

よりメジャーな「まあいっか」は、「事後まあいっか」の方だろう。

何か失敗してしまった後に思う「まあいっか」である。

 

しかしこちらの「まあいっか」は、精神衛生上、むしろ推奨したいくらいである。起こってしまったことは、もうしょうがない。いつまでもくよくよする必要はない。くよくよする場合に限って、また同じような失敗をくり返してしまうものである。失敗した時は、「まあいっか」と、さわやかに前を向くべきだろう。

 

今回禁止したいのは、こちらの「事後まあいっか」ではなく、「事前まあいっか」の方。つまり、何かをやる前の「まあいっか」の方である。

 

たとえば、家で食事をしていて、誰かがテーブルの端にコップを置いているとする。直感的に「あ、あそこに置いてたらテーブルから落とすで……」と思う。だが、わざわざ指摘しするのも面倒なので、なんとなく「まあいっか」とそのまま放置する。……十中八九、そのコップはテーブルから落ちる。誰かのヒジとかに当たって。

 

パリーン!!

 

「あー!そうなる気がしててん……!!」

 

これが「事前まあいっか」の例である。

 

こういう「事前まあいっか」の場面では、ちょっと面倒くさかったり、他人の目を気にして、やるべきことが実行に移されないことが多い。

 

「この服は手洗いにせんと縮む気がするけど、面倒くさいし……まあいっか!」

 

……たいてい縮むし、たいてい後悔することになる。

 

「めんどくさい!」と思った時点で、それは「やらなければならないことだ」、あるいは「やった方がいいことだ」と、すでに分かっているのだ。

 

この「事前まあいっか」を禁止して、「まあいっか……っと思った瞬間やる!!」というのを実践できれば、人生は劇的にうまくいくようになる気がする。

 

具体的に言えば、テーブルからコップが落ちたり、洗濯物が縮んだりしなくなる、ということだ。これを「幸い」と言わずして何と言おう。

 

よかったら、貴方にもぜひ実践していただきたい。

 

実は僕も今朝、洗濯物を洗濯ネットに入れるのが面倒くさく感じたのだが、「まあいっか……と思った瞬間にやる!!」を実践したところだ。

 

実に清々しい気分である。

 

 

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