もうすでにお気づきの方もいるかもしれないが、
このブログの名前をきのう変更した。
「杉原白秋オフィシャルブログ」から、
「杉原学オフィシャルブログ」ヘ。
要するに、名前をペンネームから
本名に変えた(戻した?)のだ。
もちろんそこには重大な理由がある。
それは何か。
はっきり言う。
めんどくさくなったのだ!!
ペンネームと本名の使い分けが(笑)。
特にそれを実感するのが、
プロフィールなどを記載するとき。
たとえば著書を紹介する場合、
単著の『考えない論』は杉原白秋名義だが、
共著の『半市場経済』は杉原学名義で書いている。
だからどちらの名前で
プロフィールを書くにしても、
「杉原白秋名義」
「杉原学名義」
というのを入れなければならない。
これがなんだかめんどくさいし、
なんとなくスッキリしない。
今後も何か作品をつくるたびに
ペンネームと本名を使い分けるとすると、
この煩雑さが増大していくことは言うまでもない。
そう考えると、
もう早いうちに一本化しておいた方が
よいのではないか、
という結論に達したのであった。
ではそもそも、
なぜペンネームを使い始めたのか。
それは、
いわゆる「有名税」というやつを
支払いたくなかったからだ。
たとえば、木村拓哉さんが
病院で名前を呼ばれたとする。
「受付番号183番でお待ちの、木村拓哉さん〜」
その場にいる全員が振り向くだろう。
もはやプライベートなど存在しない。
社会生活を営む上で、
これはけっこうなストレスになるだろう。
しかし「有名税」は言うまでもなく
「有名な人」が支払うものであり、
「有名でない人」は支払う必要がない。
たくさんお金を稼いだ人ほど
たくさん税金を納めるのと同じで、
とっても有名な人ほど、
とっても多くの有名税を支払うことになる。
逆に言えば、
全く有名でない人は、
全く支払う必要がないのである。
僕の場合、
この「有名税のストレス」よりも、
「プロフィールを書くときの煩雑さのストレス」
の方がはるかに大きいことに、
きのう、気づいたのだ。
「いまかよ!!」
と言うなら言えばいい。
「いまでしょ!!」
と使い古されたネタで返すまでだ。
有名じゃないと思えば、
ウケないネタで返すことに
もはや何の躊躇も感じない。
実に清々しい気分だ。
というわけで、
きのうからSNSまわりの名前を
ことごとく本名に変えていっている。
これによってどういう変化が
起こるのかわからないが、
少なくとも上記のような煩雑さからは
解放されることになるだろう。
そして何より、周りの人も
余計な混乱をしなくてすむ。
案外そのことが
一番のメリットかもしれない。
とはいえ、杉原白秋というペンネームが
気に入っていなかったわけではない。
いや、むしろけっこう気に入っていた。
もうあきらかに
「北原白秋のバッタもんだろ」
という「B級感」が気に入っていたのだ。
どうしたって「エラぶる」ことができない、
このウソくささがけっこう好きだった。
何よりいままで共に歩んできた、
愛着のある名前なのである。
そしてこの杉原白秋として書いた『考えない論』が、
僕の現在の代表作であることに何ら変わりはない。
この本は誰に読んでもらっても好評だし、
「杉原さんらしいですねー!」と言ってもらえる。
その意味で、杉原白秋という名前は
ペンネームではあるけれども、
明らかに僕の一面を表現してもいたのだ。
だがこのあたりで、
「杉原白秋」というペンネームに感謝しつつ、
「杉原学」という本名に一本化したいと思う。
まあ、ようするに、
「わかりやすくしよー」
というだけの話である。
「有名税」の心配もなさそうだし(笑)。
もちろんお支払いすべき状況になれば
しっかりとお支払いする所存でございますので(笑)、
今後とも何卒よろしくお願いいたします。