東出昌大の羽生さんが
実に羽生さんだという話を聞いていたが、
確かにいかにも羽生さんだった。
主演の松山ケンイチはもちろん、
役者のみなさんがしみじみといい味を出していて、
特に強調するわけではないのだけれど、
聖が多くのあたたかさに包まれて
夢を生きたのだということが伝わってきた。
しかしあの聖の師匠は
実際どんな人物だったのだろうか。
ウィキペディアに載っている
エピソードくらいしか知らないが、
たいへん大きな人物だったようだ。
たった一人で成し遂げられたことなど
この世にはひとつもない。
何か夢に向かって生きている人は、
帰りに少し背筋が伸びる映画だろう。