前回の台風18号が来たときの話。
いつもお世話になっている
OKストアの駐車場に、
いかにも管理者然とした
おじさんが立っていた。
そのおじさんに、
別の従業員らしき男性が尋ねた。
「今日台風来るのかねぇ」
するとそのおじさんは躊躇なく
「いや、来ますよ」
と断言した。
まるで、
「あの台風は俺が管理してる」
とでも言わんばかりに。
僕はそのおっちゃんの業務が
そもそも何なのかも知らないが(笑)、
彼にとってはいろんなものが
管理対象として見えているのかもしれない。
そんなふうに
「職業が人をつくる」
ということはやっぱりあるだろう。
僕が勤めていた広告の世界でも、
コピーライターはやっぱり
コピーライターだし、
プロデューサーはやっぱり
プロデューサーなのだ。
それはもちろんその職業に
適応していくということだけど、
「にもかかわらずそうならない」
という人に魅力を感じる人も
けっこう多いような気がする。
「……っぽくないですねー」
という言葉を喜んで受け取る人と
そうでない人がいるだろう。
その違いがどこに由来しているのか、
というのはちょっと気になるテーマである。