時間にまつわる名言集(22)かつての日本語には、時間をあらわす「助動詞」(私は助動辞と呼びたい)が六種、ないし八種あった。古代人は時間を類別して、六通り、ないし八通りに、せっせと使い分ける言語生活を送っていた。現代人はしかしながら、〔…〕三種ぐらいしか分けられなくなってしまった。(藤井貞和)藤井貞和『日本語と時間――〈時の文法〉をたどる』岩波新書(2010)ⅰ頁