やわらかな霧雨 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
あまりにも強烈すぎる豪雨の前では、
傘はほとんど無力である。

しかしあまりにやわらかな霧雨の前でも、
傘はやはり無力である。

今日の霧雨は、空気中でいちど静止して、
傘の下からもぐり込むように浮上し、
僕の顔を濡らした。

傘を持つ左手のひじの角度が
なんだかこっけいに思えた。