きのうは友人の誘いをうけて、
台湾人留学生の日本語会話の練習に
つきあうことになった。
場所は渋谷の喫茶店。
去年の9月に日本に来たらしいが、
彼の日本語を聞いているかぎり、
日常のコミュニケーションは全く問題ない。
台湾にいるときから
日本のドラマなどを観て、
ずっと練習してきたらしい。
本当に頭が下がる。
それにひきかえ僕はといえば、
日本語よりカンタンだと言われる英語でさえ、
すでにあきらめの境地である。
その点において、僕はすでに悟っている。
ちなみに日本語会話の練習といっても、
ほんとうにただ世間話をしただけである。
そのなかで、むしろ僕のほうが
いろいろ勉強させてもらった。
僕が彼に聞いたのは、
日本のイメージについてである。
いわゆる先進国・経済大国としての印象と、
京都に代表される伝統文化の印象。
どちらのイメージのほうが強いのだろうか。
彼が言うには、どちらかと言えば
京都のような伝統的な
イメージのほうが強いらしい。
これはちょっとうれしかった。
ただ観光で行くとなると、
だいたい東京派と京都派で
半々ぐらいに分かれるという。
やはり人は都(みやこ)に向かう。
あと、話の流れで、日本の孤独死や
自殺の問題についての話題になった。
僕は、東京のマンションなどでは
表札を出してない家が多くて、
ご近所のコミュニケーションが
希薄になっているという話をした。
台湾では、もともと表札は出さないが、
ご近所とのコミュニケーションは
頻繁にあるから問題ないとのことである。
それは本当に大切にしてほしいものだ。
あと台湾観光の
オススメスポットなども聞いて、
久々に旅行に行きたい気分になった。
なんだかどっちが勉強しにきたのか
わからない展開になってしまった。
しかし話の中で、彼が
8日(ようか)と20日(はつか)という
言い方を知らなかったことがわかり、
これを教えてあげた。
我ながらグッジョブである。
インドに行ったときにも思ったし、
この会に誘ってくれた友人も
言っていたことだが、
その人を好きになると、
その人の国も好きになる。
彼がもっと日本のことを
好きになってくれたらいいけど。