小さいことばを歌う場所 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
小さいことばを歌う場所 糸井重里
小さいことばを歌う場所/糸井重里


糸井重里が、「ほぼ日」に書いた1年分のコラムから、
心に残る「小さいことば」を抜き出し、1冊にまとめた本。

僕の中で、糸井重里は「知の巨人」だ。

この人の時代を読む力、考え方には、
ほんとにいつも驚かされる。

もし自分に専属アドバイザー(相談役)を
つけられるとしたら、僕は迷わずこの人を選ぶ。

・・・うそ、ちょっと迷うけど(笑)

ほぼ日のコラムはけっこう読んでいたので、
知ってる内容もいくつかあったが、
それでもやっぱり買ってよかった。

ページをめくるたびに、
いろんな発見がある。

この人のすごいところは、
たぶん「視点の数の多さ」だと思う。

ひとつのものごとを、
右から見てみたり、左から見てみたり、
上からのぞいたり、ときには裏返してみたりする。

そのうえで、自分の視点だけを信用していない。

自分には思いもよらない視点が必ずあることを、
いつも意識している気がする。

だから、いろんな人と多くの対談を
こなしているのではないだろうか。

あらゆる角度でものごとを考えながら、
それでもどこかで自分の考えを疑っている。

それがこの人の考え方じゃないだろうか。


満足度
★★★★★


マナブはミュージシャンとしても活動してます。
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