
小さいことばを歌う場所/糸井重里
糸井重里が、「ほぼ日」に書いた1年分のコラムから、
心に残る「小さいことば」を抜き出し、1冊にまとめた本。
僕の中で、糸井重里は「知の巨人」だ。
この人の時代を読む力、考え方には、
ほんとにいつも驚かされる。
もし自分に専属アドバイザー(相談役)を
つけられるとしたら、僕は迷わずこの人を選ぶ。
・・・うそ、ちょっと迷うけど(笑)
ほぼ日のコラムはけっこう読んでいたので、
知ってる内容もいくつかあったが、
それでもやっぱり買ってよかった。
ページをめくるたびに、
いろんな発見がある。
この人のすごいところは、
たぶん「視点の数の多さ」だと思う。
ひとつのものごとを、
右から見てみたり、左から見てみたり、
上からのぞいたり、ときには裏返してみたりする。
そのうえで、自分の視点だけを信用していない。
自分には思いもよらない視点が必ずあることを、
いつも意識している気がする。
だから、いろんな人と多くの対談を
こなしているのではないだろうか。
あらゆる角度でものごとを考えながら、
それでもどこかで自分の考えを疑っている。
それがこの人の考え方じゃないだろうか。
満足度
★★★★★
マナブはミュージシャンとしても活動してます。
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