
子供の頃って、なんとなく楽しく暮らしてた気がするけど、
それはいろんなことを忘れてるだけで、
実は子供なりにいろんな想いを抱えて生きてたんやなぁ、
ということを思い出させてくれる本。
物語と並走するように、自分の少年時代が甦ってくる。
最後は、雨上がりの澄んだ空気のような、
ちょっと切ない、でもさわやかな感覚が残る。
重松清さんの、人間に対するやさしいまなざしを感じる文章。
久しぶりに読んだ小説が、この本で良かった。
満足度
★★★★★
マナブはミュージシャンとしても活動してます。
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