
濃い。かなり濃い。
投資の勉強のために線を引きながら読んでいたのだが、
思いのほか線だらけ。
もはやどこが重要なのかわからない。
いや、それだけ重要なことしか書かれていないのだ。
ウォーレン・バフェットとジョージ・ソロス。
全くタイプの違う二人の投資の達人から、
共通する信念、習慣を抽出することで、
より普遍的な投資の成功法則を導き出している。
これから投資を始めようと考えている人、
また投資をしているがうまくいかないという人には、
絶対にオススメ。名言の宝庫だ。
実はジョージ・ソロスにはあまり関心のなかった僕だが、
ウォール街の伝説となった
「それでポジションのつもりか?」
の一言にはしびれた。
この本を読むと、投資に関して一般的に言われていることが
いかに多くの間違いを含んでいるかということが見えてくる。
そしてこの本に限らず思うことだが、
投資について学ぶことは、人間について、
そして人生について学ぶことでもある。
投資という、お金を大きく動かす場面や
その市場には、人間の欲望が渦巻いている。
人間心理が露骨に反映される場所なのだ。
それだけに、心の持ちようが非常に重要となる。
金を儲けることだけを目的に投資を続けようとすると、
あっという間に人生の谷底へ突き落とされる。
「神様と同じように、市場は自らを助けるものをお助けになる。
神様と違って、市場は自分が何をやっているかを
わかっていないものをお許しにはならない」
(ウォーレン・バフェット)
「まず生き残れ。儲けるのはそれからだ」
(ジョージ・ソロス)
満足度
★★★★★
マナブはミュージシャンとしても活動してます。
(曲の試聴・購入はこちらから)
http://www.records.jp/cheerup/A0000059/index.html