もうすぐ3月11日が来ます。
あの日は小学校にいました。二年生、【できるようになったこと発表会】で、我が子の成長を子供達保護者みんなで噛み締めて。職職員。室の前を通ると、なぜか、テレビがついていました。
遠くでよく見えないけれど、画面の右下に日本地図があって、
太平洋側の海岸線が赤く縁どられ点滅していました。
そのラインが九州宮崎の海岸線まで彩られているのを覚えています。
はっきりとは
見えないけれど、画面から感じたのは
何かとんでもないことが、世の中で起こっているんだってこと。
なんだか、無性にドキドキして
息苦しい思いをしながら、我が子を連れて自宅に帰りました。
すぐにテレビをつけました。
信じられない光景 でした
津波が何波も海岸線に押し寄せ
走る車の向こうに
信じられない高さの波しぶきが
テロップには
何百人もの遺体が確認されたと
夜更けには
街中が火の海になったら風景
もう…
信じられなかった
嘘でしょう?としか思えなかった。
自然に対して
人の無力さをまざまざと見せつけられ 正直 気が遠くなった。
下校中の子ども達はどうしたんだろう。
家でひとりでいた子供たちはどうしたんだろう。
街の人たちはどうなったんだろう。
在宅の高齢者はどうなったんだろう。
幼稚園とか保育園の子供達はどうなったんだろう。
病院の患者は?
画面の向こうの人たちはどうなったんだろう。
ちょっと考えたら想像がつくが、その自分が考え出す結果が恐ろしすぎて
想像すること中断した。
怖い こわい
こわいという言葉しか
言葉が浮かばなかった
とにかく
無性に泣けてきて
泣けてきて
涙が溢れた
とまらなかった
泣くしかできなかった
テレビの画面から目が離せなかった
助かった人達は、どうしてるんだろう
寒い小雪が舞う中どうしてるんだろう
思えば思うほど
悲しくて泣けてきて
辛いって言葉を
たやすく
簡単に
わたしがいっては申し訳ない
気持ちになり
こうして、家の中でテレビでその光景を見ていることが申し訳なくて
なにができるんだろう
なにができるんだろう
なにかしなくては
と
いう思いしか出てこなくなった
震災後の原発の爆発の映像を見た瞬間は とんでもなく大変なことが起きてしまったと パニックになりそうでした。
原発の恐ろしさを知っている人、放射能の怖さを知っている人はあの光景見た時にパニックになったに違いない。
何日も何日も
テレビでは原発事故の話になった。
津波の被害もだが、それ以上に原発の様子がクローズアップされて…。
日本中が 沈み込んだ毎日でした。
あれからもう随分と経ってしまった。
わたしが、なぜ避難所運営ゲームをしているのか。
避難所をみなさんに上手に運営してほしいからやってるわけではないのです。
避難所を運営することを目的としているわけではないのです。
避難所を快適に過ごしてもらおうと思っているわけではないのです。
ゲームを進める中で、
もう、忘れそうになっている。
すっかり喉元過ぎれば熱さ忘れている、私たちの 【 ちょっと残念なところ】に気がついてほしいのです。
もう、忘れてませんでした?
そして、
実は災害の後に表れる、様々な問題や信じられない現実があって、それを知っているのと知らないでは災害後の2次被害を防げたり、生き延びる防災につながることになるポイントをゲームを通して知ってもらいます。
【知らぬことは怖いこと】
そう、知らないと
せっかく生き延びた命を
守れませんよ
ってことを伝えます。
もちろん、他にもありますよ。
【早くしろよ!って言わない住民育て】です。
災害は、地域ごと襲います。
地域のことをまとめてくれるリーダーも行政の職員も被災するのです。
やってもらって当たり前
やってもらって当然という
状況では決してないのです。
一人ひとりが、我がこととして
助け合うことが大切なのです。
そう、共助や近助が大切なのです。
こんなこともこのゲームを通して感じてもらいます。
【じゃあ、わたしにできることはなに?】って考えるきっかけになったらいいなと
思っているのです。
だから、この避難所運営ゲームを 志事として
取り組んでいます。
住民としての心に火をつける
それを志事として
これからも、避難所運営ゲームを進めていきます。
人の心に火を灯す
わたしの得意とする講座です