子どもたちから学ぶこと 「明日からやる」はやったためしがない | 塾 岩出・紀の川で学習塾・進学塾をお探しのあなたへ

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■2023年度合格実績■
桐蔭5名向陽2名開智7名信愛3名那賀7名粉河5名北1名笠田1名市和1名羽衣1名近泉1名初橋8名浪商1名和高専1名
和歌山大1名立命館大1名関西大1名関西外大1名宝塚医療1名和県看1名野上1名
和大附中1名近大和中2名奈良智辯1名

4月になりましたね。

教室の近くの桜も蕾を膨らませてきました。中には、花を開かせているものも。


仕事も学校も新しい環境、年度になり気持ちも新たにがんばろう

ってだれもが思います。


この季節になると思いだす生徒がいます。

「ケンジ」という男の子です。


ケンジはいよいよ中学3年生。受験生です。


地元の公立のトップ校を目指すケンジとは、2年生から計画を立てて

勉強を始めてきました。


しかし、クラブの練習や友達の多いケンジは、遊びであったりと、

なかなか計画を予定通りに進めることに苦労していました。


3月31日。


自主勉強で教室に来たケンジに勉強の進捗状況を尋ねました。

残念ながら70%とという出来具合でした。


理由を聞くとやはり「クラブが・・・」「友達が・・・」「家では・・・」と

できない理由のオンパレードです。


一通り話を聞き、

では、どうする?と尋ねます。


するとケンジはこう、答えました。

「スーさん、明日は4月1日!僕、明日からがんばるから!!!」


ケンジは悪気はないし、決してサボろうとして

サボっているわけでもなかったのですね。


ただ、考え方、心の持ち方、計画と実行、

そして継続のやり方を間違っていたのです。


私は、ケンジにこう話ました。


「ケンジ、『あしたやろう』は『ばかやろう』っていうんやで。」

「私たちは、常に『今』を生きてるんやで」

「あしたやろうではなくて、『今日から今から、ここからやる』」

「これでないと何事も始まらないよ」


ケンジは真剣に、またハッと何かに気づいたような目で

私の話を聞いていました。


「少しでいい、わずか5分でもいいから、今日家に帰ったら予定の勉強をしなさい。」

「テキストを開くだけでもいい。」

「ただ、なにもしないっていうのは絶対にやめよう」

「この何もしない(0)と何かはやった(1)の、0と1は大きな違いなんやで」


この日、この時を境にケンジの勉強の姿勢が変わります。


もちろん波があり、好不調もありましたが、

最後は、自分の志望校に合格することができました。


禅に次のような言葉があります。

「即今只今(そっこんただいま)」


今できることは今やる。やるべきことは即、今やる。この連続なのでしょう。

私たちが生きているのは常に「今」「ここ」なのですから


「受験勉強」から学ぶことはたくさんあるようです。