みなさん、こんにちは。
大変ご無沙汰してしまいました・・・
本業の学習塾の方が受験期ということで、バタバタしてしまっておりました。
受験もひと段落しましたので、久しぶりの更新です。
今回は、「思い込みは現実化する」について書きたいと思います。
自己啓発本やビジネス書でも多く見かけるこの言葉。
みなさんは「その通り!」と思うでしょうか、それとも「そんなわけない!」と思うでしょうか。
私は、個人的には真実だと思っています。
ただし、思い込みの強さがMAXの時限定です。
なぜ、思い込んだことが現実に起こるのか・・・。
それは、脳が、「起こる!」と思い込んだできごとに対処しようとするからです。
といっても分かりづらいと思うので、2つの例え話をしましょう。
ひとつは悪い思い込みが現実化してしまうパターン、もうひとつは良い思い込みが現実化するパターンです。
まずは悪い思い込みのパターン。
ある女性Aが、自分の未来や恋人との今後について占ってもらうために、ものすごく当たると有名な占い師のところへ行った。
いかにも占いの館という建物の中に、いかにも当たりそうな占い師という格好をした女性が水晶の球を前にして座っている。
Aはまず、恋人のことは言わずに自分の未来について占ってもらうことにした。
すると占い師は、
「あなたは近い未来、大切な人と別れることになるわよ。」
と言った。
いきなりそう言われたAはショックを受け、恋人とのことを聞く前に出て行ってしまった。
Aは、そんなはずないと思いながらも、恋人との別れを想像してしまい落ち込んだ。
ある休日の朝、Aは恋人に
「今何しているの?」
とLINEを送った。
しかし、未読のまま返信はなく、夕方になってようやく返信が来た。
「ごめん、急な仕事が入って仕事してたんだ。」
恋人はそういった。
別に珍しいことではない。
しかし、Aの頭にふと占い師の言葉がよぎる。
いつもなら、そんなことは言わないのに、つい、
「本当に仕事?」
と聞いた。
「もちろん仕事だよ。今、会社を出るところ。」
恋人は大して気にせず返信した。
その後、Aの頭の中は、恋人との別れが訪れるという思い込みで埋め尽くされていく。
Aは何としてもそれだけは避けたいという想いから、恋人の行動を四六時中問いただすようになっていく。
そして、ついには恋人の浮気までも疑ってしまう・・・。
「明日の休みは会える?」
「本当にごめん、明日も仕事になってしまって会社に行かなければならないんだ。」
「本当に仕事なの?最近休みも仕事ばっかりじゃない。」
「仕事以外に何があるの?繁忙期だからしょうがないんだよ。」
「本当は誰か別な女性と会っているんじゃないの?」
「え、本気で言ってる?俺のことそういう風に疑ってたの?」
「だって、おかしいじゃない。いつも仕事、仕事ばっかりで。」
「そう思うなら会社まで来て確認してみたら?」
「そこまで疑ってないけど・・・。」
「・・・。」
Aは自分で自分が嫌になりながらも、不安をおさえられなくなっていた。
ある日、Aの家に恋人が遊びに来た。
恋人がトイレに行った時、Aは思わず恋人の携帯に目をやる。
そして、ダメだと思いながらも、恋人の携帯を見てしまう・・・。
しかし、その姿を恋人に見られてしまった。
Aは必死に弁解するも、恋人は言った、
「最近ずっと疑われているなぁ、と感じていたよ。君以外の誰かと遊んでいるなんてことは無いし、まして浮気なんて絶対に無い。お互いこのまま付き合っていても辛いだけだからもう別れよう。」
Aは恋人にすがりつくが、恋人は無言で出ていった。
Aは呆然としながらつぶやいた。
「占いが当たった・・・。」
お分かりでしょうか。
これは占いが当たったのではなく、占いで言われたことを自分で実現させてしまったのです。
人間の脳には強くインプットされた思い込みや願望に対し、それに関わる情報だけをフィルターを通して収集する能力が備わっています。
この機能をコントロールしているのが、脳のRAS(網様体賦活系)と言われる部位です。
車や靴、バッグなど何かすごく欲しいものができたとき、街中でそれと同じものをやたら目にするようになったという経験はないでしょうか。
これも、このRASの機能なのです。
別にあなたがほしいと思ったものが急に世の中に増えたわけではなく、RASがその情報を意識的にピックアップするようにフィルターをかけたために増えたように感じているだけです。
悪い思い込みがRASにインプットされると、それに関する情報だけを集めてしまうのです。
その結果、さらに悪い思い込みは強くなり、防ごうとする意志とは裏腹にそれが実現するように行動してしまうのです。
SNSなどの普及により誤った情報やネガティブな情報が大量に目に入ってくる現代では、この流れはなおさら加速しています。
しかし、このRASの機能を上手く使えば、なりたい理想の自分になることや理想の人生を実現させることも可能なのです。
良い思い込みを脳に強くインプットしてしまえばいいのです。
先ほどの占いの話で、今度は、占い師に良い思い込みをインプットされたパターンを考えてみましょう。
恋人がいない控えめな男性が、占い師に、
「あなたは近いうちに素敵な女性と出会うでしょう。」
と言われたら何が起きるでしょう。
そう、先ほどの悪い例と同じように、男性は素敵な女性と出会った時のための準備を始めるのです。
素敵な女性に少しでもカッコよく見られるために、脳はお洒落な洋服やヘアスタイルの情報を集め始めます。
外見が変わってくると、自分に自信がつき始め、表情も変わってきます。
自分はイケているという思い込みと自信はどんどん強くなり、周囲とも積極的にコミュニケーションをとれるようになっていきます。
そうすると、何人かの女性が、自身に満ちあふれたお洒落で社交的な男性に魅力を感じるようになります。
そしてある日、ついに男性は一人の素敵な女性から告白されたのです。
男性はうれしさに震えながらつぶやきました、
「占いが当たった・・・。」
このように、良い思い込みの場合も悪い思い込みの場合と同じように、脳がそれに対処しようとすることから、思い込みを実現させてしまうのです。
良い思い込みも悪い思い込みも人生を変えます。
どうせなら良い思い込みで理想の人生を手に入れたいですよね。
良い思い込みをしてそれを実現させるために重要なことは、思い込みの強さです。
私は初めに、思い込みが現実化するのは「思い込みの強さがMAXの時限定」と書いたと思います。
なぜなら、思い込みの強さが弱いと脳のRASにその情報がインプットされないのです。
RASでは日々膨大な量の情報を処理しているので、ほとんどの情報はあっという間に削除されてしまいます。
その中で、ひときわ思いや関心の強い情報だけがRASにインプットされていくのです。
では、どうすればインプットできるのか。
私は2つの方法しかないと考えています。
ひとつは強烈なインパクトとともにインプットする方法。
実はこれが、先ほどの占いのパターンなのです。
例え話の中で、
『いかにも占いの館という建物の中に、いかにも当たりそうな占い師という格好をした女性が水晶の球を前にして座っている。』
という記述がありましたね。
この見た目のインパクトの強さが、相手に与える情報のインパクトを極限まで高めたのです。
そのため、占ってもらった女性も男性も、その情報がRASにインプットされてしまったのです。
しかし、このインパクトを使った方法は自分ひとりで使いこなすのは難しいですよね。
自分で意図的に良い思い込みをインプットするには、もう一つの方法がお勧めです。
それは、反復です。
脳は、何度も何度もくり返し入ってくる情報を命にかかわる重要な情報だと認識し、忘れることのない長期記憶の倉庫に収納します。
九九を忘れないのも、何度も反復して練習し、長期記憶にインプットされているからです。
この機能を利用すれば、RASに情報をインプットすることができます。
つまり、実現させたい思い込みを紙に書き出し、毎日毎日声に出して読むのです。
そうすると、ある日突然、書き出したことが現実に起こっていることに気がつくのです。
もちろん私もこの方法を実践していて、実現したものがいくつかあります。
私はこの書き出した願望や思い込みを、占いの話になぞらえて「自分への予言書」と呼んでいます(笑)
これを毎日声に出して読んでいます。
夜な夜なひとりでニヤニヤしながらね(笑)
ぜひ、みなさんも願望や思い込みを書き出し、自分の人生を最高のものにしてみてくださいね。
今回はだいぶ長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
では、今日はこの辺で。
最後まで読んでくださり、大変ありがとうございます!
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