嘘を慢性化させない | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。



こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。


今回は、嘘について書きます。


❤︎子どもの嘘と年齢


嘘の巧みさは、

年齢とともに、

U字カーブを描いていく傾向があります。


子どもの嘘は、

親から見ればすぐに嘘と分かったのに、

年齢を追うごとに巧みになり、

ある年齢でピークをむかえ、

さらに年を重ねるとその巧みさを失っていきます。


❤︎嘘の巧みさのピーク


そのピーク年齢は、

1829歳で、

この頃の嘘には迷いがなく、

ばれにくです。


逆に、

小学校低学年くらいの子どもと

60歳過ぎの高齢者は、

ほぼ同レベルで嘘が不得手です。


❤︎ウソの頻度のピーク


24
時間に嘘の数は、

2回頑張って平均でしたが、

10代の子どもだけ多く、

平均2.8回です。


ここでも、

U字カーブが見られましたが、

巧みさのピークよりもやや早い時期に、

頻度がもっとも高くなります。


❤︎10代の嘘


10
代に嘘の頻度が上がることで、

その巧みさが徐々に増していき、

18歳からピークになります。


❤︎親になると嘘が減る


「子どもに嘘をついてほしくないから私も嘘をつかない」

と親になって正直であることの良さを

改めて意識すること人は多いと思います。


「子どものお手本になるように、

親自ら正直でいよう」と心がけます。

U字カーブの下り坂は

親になる年齢の頃からです。


❤︎世の中の嘘の半分は、たった9%の人によるもの


世の中で、

全体の50%の嘘は、

9%の人がついたものだったというデータがあります。

つまり、

嘘の頻度にはかなりの個人差があり、

1割の人が慢性的に嘘をついている

ということが言えます。


❤︎子どもの嘘を慢性化させないために


子どもの嘘が慢性化成させないことが、

最も大切なことです。


一般的に、

嘘は逆U字カーブをたどりますが、

慢性化したら、

これには当てはまらず、

「嘘で逃げる」という習慣がつき、

嘘をつき続けるからです。


❶親自ら、嘘を誘発しない


子供の嘘を親が誘発してしまっているケースがよくあります。


例えば、

壁に落書き、その同じ色が子どもの手についている。

だれがやったかなんて一目瞭然です。


それにも関わらず、

「だれがやったの!」

と問い詰めてしまう。

お母さんのあまりの迫力に、

「わたしやった」なんてとても言えない状況で、

子どもは「わたし知らない」

と逃げるのが精いっぱいです。


お母さんは、

「なんで嘘をつくの!」

とさらに攻めます。

このように

親の威圧感は、

子供の反省を生み出しません。


代わりに、

嘘を生んでしまいます。


❷親自ら、嘘をつかない


「子どものお手本になるように、

親自ら正直でいよう」と心がけます。

しかし、

そこに「気づかぬ嘘」が存在します。


つまり、

親は嘘と思っていないのに、

子どもには嘘と捉えられてしまっていることがあります。


例えば、
宿題をやらないのなら、マンガを全部捨てますよ
ぐずぐずしていたら、置いていくよ

その時は、

怒りのあまりに言ったものの、

せっかく買ったマンガを捨てるわけにはいてません。

子どもを置いてきぼりにするなんてできません。


子どもからすれば、
お母さんの言っていることとやっていることが違うと思うようになります。

この言っただけで、行動に移さない「有言不実行」が度重なると、

子どもは親の言葉を信用しなくなっていきます。


だから、
「言ったらやる」

「できないことは言わない」

というシンプルな「有言実行」が、

子どもの正直さを育みます。


❤︎まとめ。嘘を慢性化させない


嘘の逆U字傾向は、

1829歳をピークで減っていきます。

しかし、嘘が慢性化すると、

大人になっても平気で嘘をつくようになります。

だから、

子どもが嘘に逃げ込むような親の権威を捨て、

親自身がシンプルな「有言実行」を続けましょう。


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