畑で子どもに自給力を②〜雑草は根から抜かない | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。


今回は、雑草について書きます。


❤︎草を抜いたらいけない理由


草を抜いてしまうと、

土壌の肥沃度が下がります。


抜き続けると、
痩せた土になっていき、

野菜の生育がしにくい土になっていきます。


なので,抜くよりも成長点から刈っていった方が良いんですね.


❤︎根っこのメリット


土の中に根っこが残ることによる一番大きなメリットは、

バイオマスです。


バイオマスとは、

動植物から生まれた、再利用可能な有機性の資源(化石燃料を除く)のことです。


根っこ周辺に微生物が集まり、

この微生物が起点となって、

土が豊かになります。


❤︎微生物が集まる仕組み


根っこ周辺には、

微生物が集まります。


この周辺のことを根圏(こんけん)といいます。


植物というのは、

根っこから有機物などの分泌物を出します。


植物は、全光合成の固定炭素の5%~21%を代謝として、分泌物として排出してます。


具体的には、

有機酸・アミノ酸・糖などの低分子、

酵素・高分子の粘液物質

などを出してます。


このような物質を出し、

微生物と共生しています。


❤︎土の形成


土は、

植物の有機物と微生物の働きによって形成されていきます。


団粒は、

土壌粒子、腐植、植物の破片、陽イオンなどが結びついたものです。


腐植とは、

動植物の遺体が微生物によって分解され、その過程でできた有機化合物です。


地上部が刈り取られて、

地中に残った根っこは、

枯れた後,分解されていく過程も,

土作りにプラスに働きます。

土の一部へと変形していきます。


❤︎いい土とは


いい土というのは、

固相:液相:気相が4:3:3の土です。


土の中に、

空気が入り込むの層や水が通る層などが、

4:3:3ほどある土が

植物や野菜の生育には良い土です。


通気性や排水性、

水はけや水もちも良くなります。


根っこが枯れると、空間ができ、

いい土に貢献します。


土がふかふかになります。


❤︎根っこを抜いてしまうと


根っこを全部抜いてしまうと、

バイオマス(生物の量)の総量が減るので、

それが原因で、

土がカチカチになります。


土が硬いと、

いろんな植物は根っこを張れないので、

イネ科の雑草がはびこるということになります。


そして、

野菜の生育は難しい土になります。


❤︎まとめ。雑草は根から抜かない


野菜を育てるために

雑草を根っこから抜いてしまうと、

逆に野菜が育ちくいカチカチの土になり、

耕す必要があります。

雑草の根を残しておくと、根に微生物が集まり、

土を耕して、フカフカな肥沃な土にしてくれます。

自然の力はすごいです!